この記事の目次
No.91 添削アドバイスお願いします 女性 makomako
【添削回数】4回目
【審査基準】辛口審査希望
【製作時間】約7時間
【気を付けたこと】夢中になって書き進めると、絵の狂いが見えなくなって、気がつかない内にどんどんずれた方向に進んでいくので、休み休み全体的なパーツバランスを細かくチェックしながら書き進めました。
最終的に人物画を上手く書ける様になりたいので今回は「人」をモチーフとしました。
【トレーニング方法】右脳トレーニング
【モチーフ】限定モチーフ71/97
No.93 添削致しました ピリカアートスクール小椋
こんにちは!ピリカアートスクールの小椋です。
makomakoさんのデッサンを拝見させて頂きました。
今回は、4回目、人物の7時間デッサンに挑戦ですね。
前回の作品を拝見すると、人物の全体像も把握され、より線がなめらかになってきているのが伺えます。
では、makomakoさんの作品が更によくなる様アドバイスさせて頂きます。
全体を見た感じではとてもよく出来ていると思います。
線の細かさや使い方も慣れていらっしゃるので安心して見れる絵になっています。
では今回もポイントごとに説明させていただきます。
【形をとる力】・・・「3」
身体の部分はとてもよいですね。理解が難しい向かって右の手の曲がりも綺麗にまとまっています。
少し手前の腕が細いですがあまり気になるところではありません。
頭部に関しては首の角度と頭の頂点の角度が違っているので、眼の角度も違ってしまい、モチーフより上を向いて見えています。
こちらは微妙な部分なので計るのも難しく、ただ何度も遠目で見て気づいてほしいところです。
図1をご覧ください。
前述した様に身体の部分は素晴らしいです。
しかし頭の部分は特に難しいところなので「頭の頂点」「顎の頂点」「首の円柱」の関係性を何度も見直し、確認してください。
特に眼の角度は間違いがわかりやすいので、眼の角度がおかしい、と感じたら上記の3つの軸のどこかが間違っていると疑いましょう。
【明暗の表現力】・・・「3,5」【固有色表現力】・・・「3,5」
固有色の棲み分けはかなりよく進んでいます。
ただ、図2で二つを並べるとおわかりの様に、濃い黄色ですとまだ肌の方が明度が高いのです。
彩度は似ているのですが明度の部分をもう一歩白黒に置き換えられるとよいですね。
(ただここの色の違いはかなり難しいところなので、余り神経質にならずにいてください)
又、明暗の部分で「後少し」頑張ってほしい部分は図2の線で囲った部分です。
肌の向かって左、及び白眼の部分
特に白眼は難しいですが、ここまでグラデーションができるなら、あともう一息頑張れるはずです。眼はとても重要です。
顔の部分はかたい鉛筆で後少し繊細につめていきましょう。
向かって右の腕の奥部
腕の影に少し明るさを足すことで反射光をつくりましょう。立体感がぐんと増します。
髪の少し膨らんだ部分の影
全体のボリュームはできていますが前髪の部分が平面的に見えます。
柔らかい鉛筆でさっと黒をかけ彩度のある黒をつくりましょう。
【描写力】・・・「3.5」
全体の雰囲気作りはとてもいいです。ただ自分の手の持つ雰囲気にのまれ過ぎない様、何度も冷静に見る癖をつけましょう。
【質感表現力】・・・「4」
全体的に柔らかいものの質感は得意なのではないでしょうか。
欲をいえば肌と髪に、より微妙なグラデーションを取り込み、もう一歩細かに追求してもいいかと思います。
特に眼の周り、頬骨のあたりと唇の下の部分は人がより見るところなので練り消しなどをポンポンと叩く様に小さく使い「柔らかさ」をより演出しましょう。
【立体感】・・・「4」
頭部の部分がもう一歩立体感がでるとよいでしょう。
上記の明暗、質感にも関係しているのでそこをつめていきましょう。
又顔のパースがまだ少し「輪郭」に見えるので
【完成度】・・・「3.5」
今の段階では飲み込みも早く全体的に好感の持てるよい作品です。
この調子でよりどん欲に続けて頂きたいです。
最後に
今回は、「辛口希望」とのことで、点数も辛口にしています。
こちらは標準値よりも作品レベルは高いですがもっと上を狙ってほしいとの思いからつけています。
似た様な色味が多い部分で難しかったかもしれませんが・・・
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
受講生からは喜びの声をいただきました。
書いていておかしな点や違和感を感じていた部分がはっきりと分かりました。
毎回細かく添削して頂くおかげで、自然と細かい部分にも意識が持てる様になった気がします。
まだまだ固定観念で書いている部分があり、もっと観察力が必要だと感じました。
またよろしくお願い致します。
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