No.4997 静物(その他) ラオコーン石膏像 Y
【添削回数】10回目(復習添削)
【年齢】40代
【モチーフ】ラオコーン石膏像
【製作時間】5時間(体の陰影3h、頭部の陰影1h、調整1h)
【トレーニング内容】右脳トレーニング、人体クロッキー、模写
【描く目的】仕事で必要なため、人物デッサンの基礎を学びたい。立体的な体が描けません。目標は、何も見ずにどんなポーズでも描けるようになる、人体を正確に速くリアルで立体的に描けるようになる。
【気を付けたこと】輪郭線をなるべく描かないようにして、陰影の濃淡の差で境界線を描くようにしました。面の方向も意識してタッチをつけました。
輪郭線を無くし面を意識するという前回の課題に気を付けて描いたのですが、描けているでしょうか?
陰影の濃淡を付け方について質問です。光源の位置と明中暗を考えて、まず、影ができていて凹んでいる所(脇の下、大胸筋の下など)を濃く描きました(暗)。
次に、光が当たっていて出っ張っている所(左側の肩、左側の頭頂)を薄く描き(中)、最後に、消しゴムで画面から遠い場所(奥)にある所(右側の腕、両腰)の輪郭をうっすら消して薄くし、一番明るい明の部分(鎖骨、大胸筋中央、鼻など)も消しました。
描く順番や方法はこれで合っているでしょうか?
濃淡をつける際、重要なポイントや考え方があれば教えていただけると嬉しいです。厳しめで添削よろしくお願いします。
ピリカアートスクールが一番上達できる理由とは?
ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。
添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。
人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。
特に添削アドバイスを喜んでいただけていて、とても嬉しいです!
自分では気づいていなかった点もアドバイスしていただき、とても勉強になったと思いました。
教材があることによって独学より、デッサンの勉強を継続しやすいと思いました。
動画などもあるので、とても分かりやすいです!
実際に添削アドバイスを体験しましたがやっぱりなにをするのか教えてくれる。
それがすごくありがたいです。
では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。
この記事の目次
復習添削については、こちらの記事をご覧くださいませ。
添削いたしました ピリカアートスクール松原
ピリカアートスクール松原です。復習作品拝見いたしました!
前回と比べると、明るさが部分的にチラチラと気になるところも減り、全体にまとまりがでてきたと思います。
それによって重量感も増してきました。
あとは、少しヌメッとした質感がでてきているので、石膏のカラッとした感じが出せるよう、もう一度全体を大きな面で捉えつつ、像の動きを意識して改善してみましょう。
まず、大きな面で見ていくと、大胸筋の下は、それよりも上の部分と比べて1段階暗いです。
画像が少し小さいのですが、資料の中に違う角度からみたラオコーンの像を載せてみました。これを元に、【確認ポイント】をご覧ください。
すると、黄緑色で記した部分が一番手前にせり出しているところです。
それと比べると、腹筋のあたりは、奥まっている為に、上からの光が当たっていません。
ですから、まずここは全体に暗くなっています。
更に、脇腹のあたりを見ていくと、左右で明るさが違うと思いますが、この差も意識して出すようにしておきましょう。
これだけでも、胴体の大きな立体が表現しやすくなると思います。^^
それから、今回の石膏像は、背景が黒色なので、白い画用紙に置き換えた際に、どれくらい濃く描いて良いのか判断が難しいかも知れません。
特に輪郭部分に関しては悩まれたのではないでしょうか?
答えからいうと、輪郭がぼやっとして見えるので、もっと部分的にキワまでしっかり描いて良いと思います。
例えば、よう腕の陰になっているところなどは、背景に対してどれくらいの位置に、存在を置きたいのかを考えます。
この位置が定まった上で、頭部の位置をどれくらい奥にやれば良いのかが見えてきます。
【加筆例】に記しましたが、腕の切り口部分などは、手前と奥で強弱を変えたり、明暗の違いをいかしながら、差を出していかれるようにします。
実際には横から見ると円柱形が切れらている状態ですから、かなりの距離感があるはずです。
それから【確認ポイント】に記しましたが、右側の首と肩の間の空間は、ふんわりとした柔らかい光を感じられるかと思います。
こういったところは、「こする」の技法を用いて、早い段階で他の部分との違いを明確に描き分けて置くと良いです。
全部に対して技法を使ってしまうと、同じになってしまうので、あらかじめ「こする」部分、柔らかい鉛筆で描く部分、硬い鉛筆で描く部分など、イメージを持ってから描き始めると良いです。
おおよその描き方の手順は問題ありませんが、石膏像の場合一度で描きあげるというよりも、色々な線を描きいれることで、動きを出していく方がダイナミックな作品に仕上がります。
例えば【加筆例】では、色々な線を描きいれてみましたが、このように表面的に見えている陰影を追うだけでなく、立体を描き起こすための線をいろいろ工夫しながら描きいれてみます。
最終的には、練りゴムで消したり、描き込みをしたりする中で、見えなくなってきますので、ベースの時点では思い切って、手を動かしてみてください。
描く度に良くなっています!^^
更に上を目指していきましょう!
分かりにくい点があればご質問くださいね。どうぞよろしくお願い致します。
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
どんどん上達している受講生の声はこちらをご覧くださいませ。
添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?
その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。