チャレンジデッサンは、課題のモチーフを描いて、作品として提出していただきます。
課題を描く際には、モチーフ画像を見ながら描いても、描き方の解説動画を見ながら描いても、どちらでも構いません。 また、実際にモチーフを用意し、自由に構図を組んで描いていただいても構いません。
【提出期限】までに、作品を描き上げて、メールでお送りください。
描き上げた作品を送ってくださった方には、ワンポイントアドバイス動画をお送りいたします。
参加する方には、皆さんに同じモチーフを描いていただきますが、それでも人それぞれに表現が違いますから、当然アドバイスの内容も違ってきます。
自分の作品へのアドバイスだけではなく、他の方の作品へのアドバイスを見ることは、自分の発想とは違う目線に気がつくことにもなり、大きな学びがあります。
ぜひ、参考にしていただき、良いなと思ったところは自分の作品にドンドン取り入れていってくださいね。
私も皆さんが描いたデッサンを拝見することは、「こんな描き方があるんだ」とか「色の表現がキレイだな」というように、新しい発見もあり、とても楽しいです。
是非、他の方の作品もたくさんみて、「描き方」だけでなく「デッサンの眼」を育てて行きましょう!
この記事の目次
作品提出の期限
今回の提出期限は【9月25日 (水)】になります。ワンポイントアドバイス動画は、1週間以内を目処にお返しさせていただく予定です。
提出期限の日までに、作品を提出してください。
初心者の方でも、解説動画を見ながら、描けるようになっていますのでご安心ください。^^
作品送付時の注意点
申し込みのお名前、ニックネーム(希望の場合。ない場合はお申し込みのお名前になります)、描き上げるのにかかった時間、気を付けたポイント、難しかったポイントなどもできればご記入ください。
記入をしていただくことで、より詳細なアドバイスが受けやすくなります。
構図について
チャレンジデッサンは【構図】についても考えていただくため、構図を組むことにもチャレンジしていただきます。
作品を描くということは、いろいろなことを考えます。
例えば、身の回りのモノもモチーフとして「描いてみようかな」と思った時点で、真剣に形や色を観ることになりますが、これは何を描く時にも当てはまります。
「どの角度が綺麗かな?」
「光の当たり方はどうなっているのかな?」
「この質感はどうやると描きやすいかな?」 などなど、
モチーフをよく観察して、一番描いてみたいと思う位置を探すだけでも、「観るということ」を考えるきっかけになるのです。
それから、構図には正解がありません。セオリーはお伝えすることができますが、毎回の積み重ねの中で、「観ること」そして「自分の頭で考えて、感じたことを表現できるようになること」この部分の力をつけていただきたいと考えたことが、構図チャレンジをやってみよう!と思ったきっかけです。
なんとなく描くのではなく、「意思を持って描く」これが、表現活動をしていく上でとても大切なことになります。
すぐにできる人はそんなに多くはないでしょう。
ただ、せっかく一緒に学んでいる仲間がいるので、他の人の考えや、発想の源を知り、切磋琢磨していかれる場になれば嬉しいなという思いもあり、この企画を考えました。
モチーフのご用意が難しい場合は、いつものようにこちらで準備している画像をご覧いただきながら、描いてみてください。
しかし、もう一歩、「チャレンジしてみよう!」と思った方は、是非自分が「かっこいいな!」「描いてみたいな!」と思った構図で描いてみてください♪
今回の課題モチーフはこちらです!
今月の課題は「電源コード」です♪
こちらをモチーフ画像にしたいと思います。
いろいろな構図を試してみました。
今回は同じ電源コードを使って、構図を変えてみましたが、可能であれば、コードの長さを変えたり、目の高さを変えてみたりしながら、幾つか組んでみましょう。
身近にあるものでも、組み立て次第で作品として面白いものが出来上がります。
実は美大受験などでも、時々用いられるモチーフです。なんでもないモノを、いかに面白く、かっこよく、美しく・・・など各自の感性でどう捉えて、どう表現していくのか?をみていきます。
また、単に描く練習というだけでなく、少し視点を変えることで、面白い景色がみえてくることを体感してみて頂けたらと思っています♪
上の画像は写真にとったものを、5分程度でスケッチしたものです。
紙の上に描いてみると、重なっていて描きずらい部分があったり、また見え方が変わってきます。
構図的に「バランスが良いな」、「描いてみたいな」、というものを描いてみましょう!^^
今回は黒色のコードを使いましたが、身の回りになければ、グレーや白色でも構いません。
今回は、お手本動画を作成していません。
代わりに、この画像の電源コードをデッサンする際に気をつけたいポイントを、できるだけわかりやすくまとめました。コードの形や質感を上手に描くために、以下のことに気をつけてみてください。
1. コードの曲線に注目する
まず大きな形をみつけます。それから細部の描き込みに進みます。 画像では、コードがくるくると幾重にも曲がっていますが、この曲線を無理なく自然なかたちで描くことが大切です。特に、コードが重なっているところを丁寧に観察して、重なりを意識してみましょう。
2. 遠近感を大事にする
コードが手前と奥に伸びている部分で、太さや見え方が違うのに気づきましたか?
近くに見える部分は少し太く、遠くに見える部分は細くなるように描くと、パースを表現することができます。これによってより自然にリアルにみせることができます。
3. プラグの細かい部分をしっかり描く
先端のプラグ部分は、コードとは違って硬い感じの形です。
ここは直線や角をきちんと描いてみましょう。また、USBの細かい部分や差し込み口も、できるだけ観察して正確に描くと、曲線部分との対比で画面に強弱が出せ、ポイントになります。
4. 影を上手に使って立体感を出す
このコードは黒色ですが、光の当たり方で明るく見えるところと暗くみえるところがあります。
重なっている部分や曲がっているところは特に影が強くなります。
影と光の変化を意識して、立体的に見えるように影をつけてみてください。濃い(暗い)部分の色をしっかりつけるというのもコツですね。
グラデーションの幅が広がるので、強弱のある豊かな表現につながります。
5. コードのツヤを表現する
コードの表面はつるつるしていますよね。光が当たっている部分は少し明るくなります。
光沢が出る部分にハイライト(明るい部分)を描き入れると、コードの質感がリアルになります。
明るい部分の描き方は、紙の白色を活用します。
白色を残しながら描く、後から練りゴムやプラスティック消しゴムで描き入れる、などの方法が考えられます。場所によって使い分けても良いですし、工夫しながら描いてみましょう。
6. 背景とのコントラストを意識する
背景が白い布なので、黒いコードが目立ちます。この「白と黒の違い(コントラスト)」をうまく使って、コードの輪郭をはっきり描くと良いでしょう。
背景に対してどれくらいの強さで描くと良いのか?も、初めのうちは判断が難しいかも知れませんが、薄くなりすぎないようにしっかり描きましょう。
また、いつものようにテーブルにできたカゲも丁寧に描いてみてください。「置かれている状況」が伝わりやすくなります。
7.コードがまとめてある部分を丁寧に描く
コードが白い針金でまとめられている部分があります。
この部分はコードが密集して絡まっているので、どうやってコードが巻かれているかをしっかり見て描くと、よりリアルに見せられます。
ギュッとまとまった部分と、外に開く部分との対比も意識してみてください。自分でモチーフを組む際にも緩急を用いると良いかも知れませんね。
これらのポイントを意識しながら、是非描いてみてください♪^^
いつものように、「課題画像」をそのまま描いていただいてもOKです!
また構図を組むことも勉強になりますので、いくつかのモチーフを並べて、置き場所を変えたりしながら、しっくりくる位置を探してみてください。
ご自分でモチーフを組む場合は、構図を組んだら、いろいろな角度から観察をしてみましょう。
そして、描き始める前に、サンプルのようなラフ画を描いてみて、絵にするとどんなふうに収まるのかを確認すると良いでしょう。
目で見ている時と、絵にしてみた時とで、感じ方が変わる場合もあります。
微妙な重なり具合なども、描いてみて気がつくことも多いです。
構図は無限です。「良いな」と感じるバランスを探しながら、楽しく描いていただけたらOKです♪
描き始めるまえに、軽くクロッキーを描いてみるのがおすすめです。
目の高さを変えたり、角度を変えたりしながら、写真で撮影してみるのも良いですね。
いくつか準備した構図の中から、「描けそうだな」「描いてみたいな」と思える構図を選んでみてください。
クロッキーとは短時間で描く下絵(アタリのようなもの)になりますが、画面の中での配置を確認するのに役立ちます。 通常描く前の下絵(クロッキー)は「エスキース」といったりしますが、エスキースは小さな紙に描くことが多いです。
その後、実際に描く際の紙のサイズは問いません。
モチーフを実物大で描けるくらいのサイズを推奨しますが、自分が描きやすい大きさを探してみても良いと思います。
「大きな形を捉えるようにする」とか、「細かいところの描写を頑張ってみる」とか、「トーンの色幅を増やすように描いてみる」「面でみるように頑張る」などなど、それぞれの課題に合わせて目標を設定していただいてもOKです♪
こちらで用意した参考画像以外に、自由モチーフを選んだ場合には、添削の参考にできるようモチーフの写真画像も合わせてお送りください。
また、提出の際には、注目した点や、目標などをコメント欄にお描きください。
描く前に、「どういう絵に仕上げようかな?」と少し考えてみる時間も持てるといいなぁと思います。
初めて描くモチーフは、どのように描けば良いのか分からないと、手が止まってしまうこともあると思います。
しかし「経験を積む」ということを重視し、今の自分でできる最大限を目指して、難しいと思うことにもどんどんチャレンジしてみていただけたらと思います♪^^
モチーフを組む時間がないよ、という方はいつものように課題でお送りしている画像をそのまま描いていただいても構いません♪
できる範囲で構いませんからコツコツ続けていきましょう。^^
皆さん状況がそれぞれですので、いつもの自分と相談しながら、「楽しい!」「やってみたい!」という気持ちを大切にしながら、選んでいただければと思います。
実際にモチーフ選びをしてみると、学べることが沢山あります。是非チャレンジしてみてください!^^
人数制限は特に設けていませんので、「提出日までに描けるよ〜」という方は、是非お申し込みください。
沢山の方のご参加をお待ちしていまーす★^^