ピリカアートスクールのオンラインデッサン会では、今回「レモン」をモチーフに、質感・色調・構図といった観察と表現の力を深めるレッスンが行われました。
シンプルに見える果物も、鉛筆で黄色を表現するとなると一気に難易度が上がります。今回も参加者一人ひとりの作品に対して、講師から細やかなフィードバックが行われ、描写力アップにつながる実践的な内容となりました。
鉛筆で「黄色」をどう描く?
メインモチーフのレモンは、明るさと柔らかさを兼ね備えた色。鉛筆でその印象をどう表現するかが、今回の大きな課題でした。
- ハーフトーンの重なりによる境界のあいまいさ
- 光が当たる部分と影の差を強調して形を浮き立たせる工夫
- レモンの表面の粒感や柔らかい陰影をタッチで描き分ける
- 葉や背景とのコントラストで主役としての存在感を出す
「思考を描く」「回り込みを描く」といった視点からのアプローチもあり、見たままを描くだけではなく“伝える絵”を目指す姿勢が印象的でした。
モチーフごとの課題と工夫
- グラスの映り込みや透明感の表現
- レモンの断面の楕円の歪み修正
- 前後関係を強調するための布や背景の濃淡調整
- 影の描き方を通じて立体感を際立たせる工夫
描写では「タッチの方向性」や「接地点の描き分け」など、細かなディテールへの意識も強化されました。
また、絵を立てて確認する・巨匠タイム(=いったん手を止めて客観視する)などの視点の切り替えも、作品の完成度を高めるコツとして紹介されました。
次に向けての取り組み
参加者たちは、次回に向けて以下のような準備とチャレンジを進めています。
- 「お花と手」を組み合わせた新モチーフへのスケッチ準備
- 背景との関係性を考えた構成の工夫
- 展覧会を意識した作品づくりと仕上げ
- 他の参加者の作品から学び、自習室での継続学習
- バラを題材にした描写力強化
- 花を描いた名画からヒントを得て、自分らしい表現を探る
毎回新しい発見がある!ピリカアートスクールのオンラインデッサン会
描けば描くほど、奥深さに気づく。オンラインでも緊張感と温かさが両立するピリカアートスクールのデッサン会では、ただ技術を学ぶだけでなく、「どう伝えるか」を考える視点が自然と育ちます。
📌 毎週日曜夜に開催。初心者も経験者も歓迎!
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