立方体や直方体をデッサンで描く時、あなたはどこから描いていますか?
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松原美那子
立方体や直方体をデッサンで描く時、あなたはどこから描いていますか?

スケッチ
どこから描く?・・・あまり考えたことないニャン。。。

さらっと描いている時は、さほど気にならない細かいところも、時間をかけてじっくり描いていくうちに、いろいろなところの違和感が気になり始めてしまうということ、あなたにもあるのではないでしょうか?

ピリカアートスクールでは、基本モチーフとして、ダンボール箱のモチーフをご用意しています。

基本の直方体の描き方、きちんとポイントを理解しておくと、正確な形が描きやすいですよ。

今回は、基本の直方体の描き方を解説してみますね。

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「直方体くらい自分にも描けるはず!」と、意気揚々と描き始めるのですが、描き進めるうちに「バランスが良くないなぁ。」「見た目の感じが違うなぁ」「歪んで見えるぞ」・・・・こういった違和感が出てきたりします。

 

スケッチ
か、描いているうちに・・だんだん、おかしくなってくるニャン。。。

 

普段イラストを描いているという方でも、ポイントを押さえていないと、いざという時に混乱して「描けない・・・」ということもあるんです。

何となく描いても、うまく描けちゃいそうなのですが、確認するべきポイントは是非知っておいてください。

そうすることで、正確な形が描けているか?をチェックするきっかけにもなります。

漠然と描くよりも、イメージをしっかり持ちながら描く事で、迷いも減り効率よく描く事ができますね。

スケッチ
初心者の方は、こちらのパースの記事からみてみると良いニャン!
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受講生の作品で解説いたします

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ここでは受講生の作品を参考にしながら、描き方を解説していきます。
この絵、どこがおかしいのか、お分かりですか?

スケッチ
わかった!鉛筆が薄いニャン。。。

 

まず、しっかり描いていただきたいのは「垂直線」です。

参考資料をご覧ください。

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参考資料1・2では、「垂直線」を、ブルーのラインで示してありますので、確認してみてください。

これを基準にして考えていきましょう。この「基準」を決めておく事で、迷った時にも安心です。

基準の垂直ラインを決めたら、次は「面」の大きさを見ていきます。

大きな面(ここでは向かって右側のB面)を描きます。

面を描く際には、まず大まかにアタリ線をつけます。

「f・h」の線を確認してみてください。

 

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この2本の線を描く時に注目して欲しいのは、右奥に行くに従って、平行ではなく徐々に交わっていくということです。

資料3では交わる部分を「N」と示してありますが、このようにイメージを持ってから描く事で、よく有る「逆パース」になることを防げます。

因みに、逆パースとは、奥に行くに従って「f・h」のラインの幅が広がってしまうことです。

今回の作品にも当てはまる事なのですが・・・

言われてみたら、簡単なことでも、一部分に集中して描いていると、気がつかなかったりするんですね〜。

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わかっているつもりでも、描いてしまう、逆パース・・・汗

スケッチ
すぐに逆パースになっちゃうニャン。。。

 

しかし、この「N」のような集束点を知っておくことで、逆パースは防ぐ事ができるのです。

それから、ブルーの水平ラインに対して箱が「どのくらいの角度で置かれているのか?(hのライン)」を確認しましょう。

置き方の角度によって、箱の印象が変わってきてしまうので、この角度も結構ポイントです。

ここまで出来たら、次は 資料1の「i・k」のラインも観察していきましょう。

 

こちらも奥へ行くに従って幅が狭まっていき、最終的には「M」のように、一点で集束するイメージです。

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そして水平ラインと「kのライン」の角度もチェックです。

そしてそして、最後は「上の面」です。

「i・j」と「e・f」も、それぞれ「M」「N」に集束していきます。

一辺だけでなく、必ずセットで確認するようにしましょう。

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これらの辺や角度を、まずは間違いなく描くということを目指してみてみてください。
ココが整理されているだけで、それ程大きな歪みは発生しないはずです。

スケッチ
1点で集束!やってみるニャン!

垂直ラインを確認しましょう!

次に、大まかなアタリをとったら、縦の垂直ラインの位置を再度確認していきます。

一番初めに決めた「基準とする垂直ライン」の長さを基準に、側面の比率を測っていきます。

縦横どのくらいの長さかな?

鉛筆や測り棒などを使いながら、決めていきましょう。

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「やる事が多いな」と思われたかも知れませんが、慣れてくると同時に幾つもの事ができるようになります。

確認作業も効率よく瞬時に出来てきますので、ポイントを外さなければ、迷う事もなく安心です。

次に、明暗をつけていきます。

水彩などで色をつける時にもそうなのですが、色を置く時には「暗いところから」始めます。

明暗の差が現れてくると、立体感が感じられ、存在感が出てきます。

ただの平面の線から、急に立体的に感じられるようになるのです。

一番暗い面に色をつけたら、次に暗い面と、色をつけていきます。

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この時忘れてはならないのが「テーブルに出来た影です」

スケッチ
か、影を描くことなんて、すっかり忘れてたニャン!

 

光がどの方向から当たって、影がどこに生まれているのか。

これも確認必須です。

場合によっては、モチーフの側面よりも、テーブルの影の色の方が暗い色になる場合もあります。

必ず、一部分を描く時にも、広い視野を持って、全体のバランスを見ながら色をつけていきます。

初めは「明・中・暗」の3段階くらいに、色分けしていくと判断がしやすいと思いますので、やってみてください^^

それから、影の色をつける時には、鉛筆を動かす方向や角度にも注目しなくてはなりません。

 

絶対という決まりは無いのですが、より立体を強調するために、「垂直面は垂直に」「水平面は水平に」鉛筆を動かす事をオススメしています。

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加えて、奥行きを出すためには先ほどの資料3「M・N」のように集束点に向かうイメージで、面に沿って鉛筆を動かすのも一つの方法です。

平面の紙の上に描いているので、意識的に立体を描き起こそうとすることで、リアリティが出てきます。

細かいところではありますが、一つ一つ丁寧に積み上げていきましょう!

基本の「直方体の描き方」は、いろいろなモチーフを描く中で活用出来ます。

例えば、大きな建物を描く時にも、おおよその形をイメージするのに役立ちます。

室内の風景を描く時、家具や小物を描く時、窓を描く時・・・。

それから、場合によっては人体の構造を理解する時などにも使えますね。

まとめ

 

最後にポイントを復習しておくと・・・・

  1. 垂直ラインを決める
  2. 側面を描く
  3. 辺を描く時には集束点をイメージする
  4. 上面を描き加える
  5. 暗い面から色をつける
  6. 色をつける際には、鉛筆を動かす方向にも気をつける

松原美那子
こうやって書き出すと、たくさんあるようにも感じますが、整理して覚える事で、スムーズに描けるようになると思います。

スケッチ
この6項目をチェックすればいいなら、わかりやすいニャン!

 

しっかり理解しておくことで、迷う事なく描けるようになりますので、この機会に覚えてみてくださいね^^

一週間ほど、東京に滞在してきました。

美術大学時代の友人の個展にも行く事ができ、沢山刺激を貰ってきました!

頑張っている人達に会うと、自分も頑張ろうって思いますね^^

それからデッサン講座に新しい先生が加わります♪

改めてご紹介させていただきますね。お楽しみに〜☆

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1日10分でデッサン力を身につけるビジネスデッサン&スケッチ術
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