確かに、改めて考えるとヘンな言葉ですね!(笑)
「右脳を使って描く」というのは、「直感的、感覚的に描く」「観たままに描く」といった意味で捉えていただけば良いと考えています。
脳には「右脳」と「左脳」がありますが、「右脳派」は、直感的・感覚的に物事を捉え、「左脳派」は、言語を得意とし、理論的に物事を考えることが得意です。
女性は「右脳 」が強くて、男性は「左脳」が得意と言われたりしますが、その人によって得意とする脳のタイプが違います。
と、ここまでは何となくご存知の方も多いかと思いますが、では、この得意なタイプをどのように活かしながら、デッサンを学んでいくと良いか?というところを少しお話してみようと思います。
自分が得意なタイプを知り、それに合わせて学び方を変えて行くことで、効率よく習得できますので、是非参考にしてみてください。
例えば、「右脳派」の方は直感的・感覚的に体得するのが得意なので、理論で学ぶよりも、何度か繰り返し描く中で、描き方を習得していく方がしっくりくるかも知れません。
「自由に描いてください」というと、取り敢えず手を動かし、感覚的に描きながら自然に何となく描けるようになった、という感じです。
しかし「左脳派」の方は、理論的に学んだ方が描きやすいので、「自由に描いてください」というと、手が止まってしまうことが多いです。
「こう描けば良い」という手順が理解できた方が、安心して進めるのです。
こう書くと、「あー、私はこっちのタイプだな」と思い当たる人も多いのですが、完全にどちらかに分かれている訳ではなく、皆さん部分的に両方の要素を持っているものです。
ですので、両方の側面を取り入れつつ、学んで行くとのが良いと考えています。
ですから再現性が高く、描き方をお伝えすることができます。
ですが、理論有利の左脳だけで描けるのか?というと、直観力を使い、固定観念を取り払い、「自然体でモノを観る」ということが必要なのです。
「観る」という部分に関しては、「右脳」の要素が強いと考えています。
デッサンを学ぶ際には、「観方が分かれば描ける」と言うほど、実はこの「自然に正しく観る」ことが、すごく重要です。
それゆえに、「右脳で描く」と言われている、大きな理由の一つはここにあると思っています。
繰り返しますが・・・
この「自然に正しく観る」ということが、デッサンを描く上で、本当に本当に重要なんです。
当スクールの添削アドバイスを受けたことのある方は、既に感じていらっしゃると思いますが、私たち講師がアドバイスさせていただいている内容の多くは、「観かた」についてなのです!
それから、もう一つ、右脳(直観力)を鍛えることで、素敵なオマケがついてきます。
それは「閃き(ひらめき)」が起きやすくなる。ということです。
これ、魅力的なオマケですよね?
このオマケを目指して、右脳を鍛えたいって思う方がいるかもしれません(笑)
オマケの効果のほどはさておき・・・、