【受講生デッサン添削】鉛筆を真横にすべらせるようなタッチを加えてみましょう!
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No.978  桃の添削お願いします  TS

【添削回数】1回目

【モチーフ画像番号】ABプラン共通の基礎添削用モチーフ No6

【トレーニング内容】右脳トレーニング

【目的】イラストで稼げるようになりたいため

【気を付けた事】桃の表面を表現するために2Bの鉛筆を寝かせて使い、ティッシュでこすってみました。

【質問】鉛筆の種類の使い分けがよくわかりません。たいてい、一本で強弱をつけて描ききってしまいます。どうやって使い分ければいいのか教えてください。

桃のデッサン

 

松原美那子
デッサン力を身につけるのに、一番の近道は、添削アドバイスを受ける事です。

ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。

添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。

人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。

では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。

No.980 桃・添削いたしました  ピリカアートスクールFujita

作品拝見しました。ピリカアートスクール講師のFUJITAです。

どうぞよろしくお願いいたします。

形について

まず形から見ていきます。全体のシルエットを観察しましょう。

桃のデッサン

モチーフ【A】と作品【B】をじっと見比べると、徐々に違いが見えてくると思います。

作品のほうが横に長く、シルエットに凹凸があってすこし硬そうに見えますね。

【C】の範囲を削って、【D】のラインが曲線になるように調整しましょう。

それだけでも、桃らしい丸くてやわらかい形にぐっと近づくと思います!

【E】のような分かりやすい場所に直線を引いてみて、全体のタテ・ヨコの長さを測るのもオススメですよ。

桃の割れ目ですが、下の部分は角度・傾きなどよく測れていると思います◎

桃のデッサン

あとは上の幅【F】に注意しましょう。

割れ目の頂点の位置によって、描き手が桃をどこから見下ろしているかが分かります。
(例:桃を真横から眺めたら、割れ目の頂点は描き手から見えなくなる)

描き手の視点を表現するつもりで、割れ目の開始地点をよく観察してみてくださいね。

明暗・机の影について

明暗の表現は、「光と影の位置関係」を観察するところから始まります

日頃から是非いろいろな写真をみて、光源(照明・太陽光など)がどこにあるかを探ってみてください。

光沢の位置や、影を観察すると分かりやすいです。

今回のモチーフでは桃のやや後ろ側に光源が2つありますね。

光源①と光源②です。(資料Ⅱの黄色い矢印)

影は光の反対方向におちるため、机の影もそれぞれ2つ(①②)できます。

TS様が描き込んで下さったのは、ちょうど影①②が重なっているところ【G】ですね。

ここは【G】の形を意識してグラデーションをかけましょう。

ガーゼやティッシュなどで鉛筆のタッチを少しぼかすと馴染んでくると思います。

机の影が手前におちるということは、桃も手前が暗くなるということです。

資料Ⅱの右図のように、もっと積極的に濃淡を乗せても大丈夫ですよ^^

モチーフ写真をモノクロに変換して見ると、実際これぐらい暗く見えると思います。

そして、光源①②によって桃のアウトライン(輪郭線)のあたりは明るくなります。

練り消しゴムで「ふちの部分」の濃淡をおさえてください。

暗くなっている手前と比べて、照明が当たっている桃の反対側は明るいことが伝わりやすくなります。

10分間ですべてを表現するのは難しいかもしれませんが、デッサンではこの手前~奥(ふちの部分)までの明暗差をよく観察してみてくださいね。

立体感について

全体におおまかな濃淡を乗せていくときには、鉛筆を横に寝かせます。【J】

かたい鉛筆(H、2HなどのH系)は色が薄く、黒鉛の硬さから画用紙を傷付けやすいので、濃淡をおおきく乗せるときは2Bや4Bなど、やわらかい鉛筆を選びましょう。

乗せた濃淡はガーゼやティッシュなどで適度にぼかしてみるのも良いですね。

画用紙の空いているスペースでいろいろな鉛筆の種類・ぼかし方・重ね方を試してください。

慣れてきたら、今度は立体に応用していきます。なるべく桃を立体的にイメージしてみましょう。

真ん中で二等分して切ったときの断面図や、手で掴んだときの厚みを想像してください。

【H】は桃の立体構造に沿って簡単に線を引いてみました。

この1つ1つのマス目を「面」として考えてみてください。

すべての立体はこういった面で構成されています。上の面、下の面、側面…これらを意識しながら【H】の矢印線の方向に鉛筆のタッチを少しずつ重ねていきます。

桃はまるい形をしていますが、机は平面ですよね。

平らな面は、鉛筆を真横にすべらせるようなタッチを加えると平面らしさが表現できます。

机の平面が表現できれば、対比で桃のまるい立体感が自然と強調されます。

その際、机との接地面【I】も忘れずに描き込んでください。

鉛筆を立ててキワの陰影を濃くはっきりと乗せて画面にメリハリを出しましょう。

【K】のように細い線を使うことで接地面の濃い陰影や、細部を描き起こすことができます。

基本的にやわらかい鉛筆は全体の色味(濃淡)、色の濃いモチーフ、温かみのある表現に◎

かたい鉛筆は仕上げの描き込み、硬質なモチーフ、透明感、色のうすい素材に◎

10分間で描かれた作品のため、あまり鉛筆の種類を細かく使い分けることは考えなくても大丈夫だと思います。

これからデッサンに取り組まれる際の参考になれば幸いです^^

総評

濃淡のグラデーションが良いですね!

桃の淡い色合いや、やわらかい質感が伝わってきます。

10分間では細部まで描き込めなかったかもしれませんが、桃の形の特徴や陰影をよくとらえていらっしゃると思います。

特に中央の割れ目のあたりに見える、滲んだような陰影が美しいです。

この調子でもっと濃淡を乗せていきましょう。

その際・・・

松原美那子
添削アドバイスの続きは、受講生サイトでご覧いただけます。
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!

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添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?

その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。

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