最短・最速で最大限デッサン力をのばす唯一の方法とは?
デッサンに関する書籍は、優良なものが本屋さんに行けばたくさん並んでいます。
数千円も出せば、ある程度の知識は得ることができるでしょう。
ネットで検索すれば、デッサン上達の方法、技術もたくさん書かれています。
YouTubeを見れば、上手に描いている人の動画だって見られます。
これだけの情報があれば、だれでも簡単にデッサン力を身に着けることができそうですよね?
しかし・・・答えはNOですね。
なぜかというと、多くの人は、たくさんある情報の中から、自分に必要な情報を選び、得た知識を「自分の絵」に反映させることができないからです。
これは、何もデッサンに限った話ではありません。
ある程度泳げる人がもっと速く泳げるようになりたいと思って、泳ぎ方の書籍を読んでも、動画を見ても、ある一定レベル以上に行くことは難しいでしょう。
どうしてかというと、自分の泳ぎを客観的に見て、自分には何ができなくて、何ができるのか、どこをどうすればいいのか判断できないからです。
ここを自分で判断し、解決できる人は、そもそも誰かに習う必要はありません。
誰かに習おうとも思わないかも知れませんね(笑)
では、デッサンに置き換えると、今の自分の絵は、何が良くて、何が悪くて、どこをどうすればよくなるのか?
「自分の絵には何が足りなくて、何が必要なのか?」
多くの方は、ここがわからなくて、一番知りたいのではないでしょうか。
反対に、自分の絵に足りないものがわかれば、一気にデッサン力をあげることができるようになるということです。
ある程度描ける人であれば、このポイントだけが分かれば一気に壁を突破できるでしょう。
この記事の目次
そもそもデッサンって学ぶ必要はあるの?
絵を描くということは、そもそも学ぶ必要がなく、自分一人でできることです。
従って、絵を描く人にとって、デッサンが必要ということはありません。
そもそもデッサンが必要無い絵もあるからです。
それでも・・・デッサンを学びたいという方はたくさんいらっしゃいます。
なぜかというと、
自分が表現したいモノがあるけれど、今の力では表現することができない。
表現するためには、もう1歩上の世界にいく必要がある。
何かが足りない・・・基礎力のデッサンが足りないんだ。
多くの受講生を見ていると、こんな風に感じている方がたくさんいると感じました。
デッサンを学び、底上げすることによって、自分が表現したい世界が描けるようになれると信じているからだと思います。
ネット上では、デッサン力をつけるために、いろいろな議論がされているのを見かけます。
「模写」はやったほうがいい、やってはだめだ。あの方法は意味がない、意味がある・・・
他人の意見に惑わされることなく、自分が上手くなれると思ったことであれば、模写でも、なんだって納得するまでやってみたら良いんです。
ただし、誤解を恐れずに言うならば、今のあなたが、もう一つ上の世界に行きたい、今、見えていない次のステージの世界に早く行きたいと思っているのであれば、デッサン力を身に着ける最短・最速で最大限成長する方法、それは、間違いなく「添削アドバイス」という手法です。
スポーツの世界でも、ピアノ、ダンスなど芸術の分野でも、一つ上のレベルに到達するためには、自分に合った良いコーチに個人レッスンを受けるということは常識です。
たった一人で、誰にも学ばず、自分だけの力で、上の世界に行ける人はいないのではないでしょうか。
絵の世界も同じです。
自分のイメージした世界を表現するためにデッサン力を身に着けたいと思ったのであれば、あなたに合った指導方針、よいデッサン講師に個人指導である添削アドバイスを受けることが一番の近道なのです。
実は添削添削アドバイスを受けても上達できません
自分の絵ってどこが違うのか良く分からないんですよね・・・。
誰しも、自分の絵は客観的に見ることができないものです。
自分の癖もなかなか自分では気がつけないのと同じですね。
実は添削添削アドバイスを受けても上達できない人がいます。
どうしてかというと、人はどんなに素晴らしいアドバイスを受けたとしても、自分自身が納得できなければ、そのアドバイスを受け入れられないからです。
例えば、自分の癖を直したいと思って、知り合いに注意してもらったとします。
でも、「ほら、またやってる」「やめなよ」といくら注意されたとしても、本人が、心の底で「うるさいな〜」と思っていたら絶対に直らないですよね。
自分自身が、心の底から「ありがとう!よし、気をつけよう!直そう!」と気づき、意識することで始めて直せるのです。
デッサン力を身に着けたいと思った場合もまったく同じです。
講師から受けたアドバイスをみて、自分自身が気づくことができるか、一気に上達できるかどうかのポイントなのです。
今が限界でないと知ることが上達の鍵
デッサンを仕上げるのに、「ここまで描いたら終わり」というゴールを見極めるのは、すごく難しいことです。
あなたは、どこで描くのをやめますか?
多くの方は、「これが限界」「これ以上もう描けない!」「ここまで描けばいいだろう!」というように、自分自身が納得したところで、描くのをストップするのではないでしょうか。
こちらの作品をご覧ください。
左側の絵は、受講生が、「これが限界!」と思い、完成された絵です。
形も悪くないし、立体も意識して描いている、時計の描写も細かいところまでしっかり観察して描けている。
ご本人から見れば、もう描くところはない!描き切った!と思われたハズです。
ですが、デッサン講師から見れば、まだまだ、描ける!もっともっと、この作品は良くなると思えるポイントが一目見てあるのです。
右側が講師が加筆した作品です。いかがでしょうか?まったく違う絵に見えませんか?
ここがデッサン力を一気に身に着けられるかどうか、大事なポイントになります。
「最初の作品は限界ではなかった」ということに気づくことです。
「まだまだ描ける」という気づきです。
ここに気づくことができた人は、次の作品で、もっともっと良い作品が描けるようになるのです。
他の作品も見てみましょう。
左側の絵は、受講生が、「これが限界!」と思い、完成された絵です。
右側が加筆した作品ですが、ここまで描けます!そう、まだまだ描けるのです!
この気づきは、デッサンに関する優良な書籍を読んでも、上手く描いている人のYouTube動画をみても得ることはできないでしょう。
どうしてかというと、自分の絵に対しての修正だからこそ、自分ごととしてアドバイスが入ってくるし、やはり時間をかけて描いている分、思い入れもあるから、受け取り方が全然違うんです。
もう1作品みてみましょう。
いかがですか?
正直、他人の修正作品やアドバイス内容をみても「なーんだ」「なるほどね」くらいにしか思わないかも知れません。
でも、これが自分の作品だとしたら「わー!すごい!」「あんなに苦労して描いたのに、時間を描ける場所が全然違った!」「こうやって描けば良かったのか!」実感が違うのです。
「感動するほど丁寧な添削」というと、大げさに聞こえるかもしれませんが、本当に大きな気づきが得られた瞬間、今まで、独学で絵を描いてきたという方からは、添削添削アドバイスを受けてこんな感想いただいています。
このように、あなたの作品はここが限界ではないということを知るには、個別の添削アドバイス以外の方法では、難しいのです。
陰影を少し加えただけでも、全く仕上がりが変わったと言うことも良くあります。
要するに分かれば良いんです。気付けば良いだけなんです。
技術は、繰り返し練習を積むことで身につきます。
気がつくだけで、こんな風に、壁に感じていた事が、スッと乗り越えられたりするのです。
「気をつけるべき点はどこなのか?」
「なぜ、こうなっているのか?」
ひとつひとつ、まずは「わかる」ことで改善していくことができるのです。
もう一度、繰り返しますが、これらの添削作品は、今のご本人が「これが限界」「これ以上もう描けない!」と思って提出してきているということです。
でも、そこに講師が加筆をすることで、どんな風に変化するのか一目瞭然だったりします。
「実は限界でないことを知ることが上達のポイント」ということの意味がなんとなくおわかりいただけたのではないでしょうか。
これを伝えることができるのは、優良なデッサンの書籍でも、上手く描いている人のYouTube動画でもありません。
間違いなく「添削アドバイス」という手法だけなのです。
やはり「添削アドバイスを上手く活用する人」なんですね。
添削アドバイスは、何十回、難百回と、回数を多く受ければ良いという訳ではありません。
限られた回数でも、添削でアドバイスされた内容を、かならず復習することがポイントです。
一気に上達する方は、「もう一度同じモチーフを描いてみる」もしくは「提出した作品に加筆修正を加えてみる」という、このサイクルをきちんとこなし、次に進むという流れがしっかりできている人なのです。
アドバイスを読んで「ふーん。なるほどね。」と思っても、そこで終わってしまってはもったいない!
実際にやってみることで、落とし込める部分がたくさんあります。
アドバイスされたことを実際にやってみるってことなんですね。
そして、できるようになったテクニックを、次回の作品を描く時にも使ってみる。
繰り返し実践で使うことで応用力が付き、どんなモチーフにも対応出来るようになるのです。
上達する人は、これを丁寧にやっています。
分からないところは毎回質問し、次の時には必ず作品に取り込んでいます。
だからこそ、次の添削では「その次のステップ」をアドバイスすることができるのです。
前回伝えた内容も講師は「できていない=理解していない」と解釈しますので、どうしても同じ内容をお伝えすることになってしまいます。
それでは、なかなか次へ進めませんね。
要するに、添削アドバイスは、一度に回数を多く受ければ良いというわけではないんです。
やはり段階を踏まないと、伝わらないことってあるのです。
その時々、あなたのレベルに合わせた内容しか伝えられませんので、ここまで出来るようになったら、次はこれ。という順番が実はあります。
ですので、宿題は必ずやりましょうね!(笑)
絵が上手い人が必ずしも教えるのが上手いとは限らない
それは・・・「誰に習うのか。」です。
これ、メッチャ大事です!!!
球がこうスッと来るだろ、そこをグゥーッと構えて腰をガッとする、あとはバァッといってガーンと打つんだ!
天才打者である長島監督。
愛弟子の松井選手は、その意図を理解し、自分に生かすことができたのだと思いますが・・・
このアドバイスはなかなか伝わらないですよね・・・。
以前、ピリカアートスクールでは、添削アドバイスができる講師を募集したことがあります。
このときは、テレビ番組に出演していた影響もあって、全国から150名以上の「絵が得意な方」が応募してくださいました。
すごいですね。
あまりに応募の数が多く驚いたのをよく覚えてます(笑)
この150名の方から、どうやって選考しようかと考えた結果、受講生の作品をサンプルとして、実際に添削アドバイスをお願いし、そのアドバイス内容で選考させていただくことにしました。
ご応募いただいた方の中には、PR作品も素晴らしく、某有名美大卒、某有名専門学校卒など、実績も十分という方もたくさんいらっしゃったのですが・・・
添削アドバイスの内容を拝見させていただくと、まったく良くなかったのです。
どう良くなかったのか?というと
- 描けない人の気持ちがわかっていない
- 描ける自分の目線でしかアドバイスしていない
- アドバイスが抽象的で意図が伝わりにくい
- アドバイスではなく絵を見ての感想文になっている
という方が、とても多かったのです。
専門用語をたくさん使っていたり、それこそ「サラッと描いてみましょう」「良く見て描きましょう」「しっかり描き込みしましょう」といった言葉だけでは、初心者の方にはどうしてよいか分からないのです。
- 何をどう見れば良いのか?
- 鉛筆をどう動かしたらうまく描けるのか。
初心者の人が知りたいのは、こういったことなのです。
「なぜ、こういう絵に仕上がっているのか?」という原因を探り、「描けるようになるにはどうしたら良いのか?」を伝える必要があるのです。
私は講師をお願いするにあたって、描けない人の気持ちに寄り添って、考え、具体的な解決策を伝えられる人を探していたので、結果的に選ぶのはそれほど大変ではありませんでした。
150名いた応募者の中でも、その視点で添削文章を読んでいくと、あっという間に「講師に向いているな」と思う人は絞られたのです。
この時に思ったことは、
「描ける人=教えられる人」という図式はまったく当てはまらないということです。
世の中、素晴らしい絵を描ける人、デッサン力がある人はたくさんいらっしゃいます。
でも、その人が、教え方まで上手なのか?ということはわかりません。
「絵は感性で描くもの」というイメージもあるかもしれませんが、デッサンに関しては「見たものをそのままに描く」という技術であり、学問です。
ですので出来る限り「具体的に、理論的に、分かりやすく伝えられるように」というのが私たち講師の合言葉です。
因みに、右脳タイプが強い感性優位型の私は、擬音語を使いたくなっても、はなるべく使わないように心がけています(笑)
人の振り見て我が振り直せ
自分のことはわからないけど、人のことなら、結構わかることってありますよね(笑)
そんな感覚で、この絵は、もっとこうすればいいのに、自分なら、こう描くななど、客観的にみる癖をつけるといいですね。
まさに「人の振り見て我が振り直せ」ですね。他の受講生の作品やアドバイス内容が自由に見られる添削アドバイス掲示板というものがインターネット上にいくつかあると思いますので、ぜひ、探してみてください。ピリカアートスクールでは、受講生専用ではありますが、受講生の「作品&添削内容」を、ほぼ全てご覧いただく事ができます。約8年間、ほぼ毎日新しい作品が投稿されていて、そのすべてが「感動するほど丁寧な添削アドバイス」です。
ここでは、同じモチーフを描いている人を見つけたら、どんなアドバイスをされているかを見ていただきたいのです。
自分と同じアドバイスであれば、「やっぱりここは重要なポイントなんだな」「みんなここができない部分なんだな」というように学習できます。
自分よりちょっと先をいく人の作品であれば、「次はこんなところを注意すれば良いんだな」というように、
描き方の戦略を立てて欲しいのです。
自分が注意すべき点が見つかったら、メモ用紙に描き出しておくのもオススメです。
いざ描き始めると忘れてしまう事も多いので、何度も確認できるように画面の横に貼っておきましょう!
「私は大丈夫!」と思っている人でも、一度ではなかなか完璧にはできないものです。
繰り返し、見に着くまでは、やるべきポイントを「タスク」として書いておきましょう。
そして、英単語を覚えるように、ひとつひとつ、無意識にできるようになるまで繰り返し見直すようにしましょう。
正解がない世界を楽しむ!
マルやバツで回答できないから先生にとっても難しいのですか?
だから、講師は時間をかけて考えながら添削しているんですよ。
1作品に1~2時間程度、作品によっては構想を含めたらもっとかかることもあります。
でも、あれだけ細かな描き込みやアドバイス書いてたら1~2時間はかかりますよねぇ。
答えがある問題であれば、マル・バツは簡単に付けられます。
しかし、絵を教えるのはそうは行かないんです。
その理由は、いろいろな要素が幾重にも折り重なって、一つの形に仕上がっていることが多いからです。
講師は、みなさんが描いた絵を見て、どうやって描いたのか、が大抵分かります。
時には、消し切らずに跡が残ってしまった作品を見ては、「何度も繰り返し修正しながら頑張ったんだなぁ」と、想いを巡らせたりもするのです。
一つの作品の中にも、どの部分はできていて、どこが足り無いのか?
良い点、改善点が盛り込まれているのです。
例えば、鉛筆を動かす方向も1つではありません。
オススメのやり方はお教え出来るのですが、絶対ではなかったりもします。
では、そのオススメの方法で描かれていなかったら「バツ」なのか?というと、決してそういう訳では無いのです。
「絵として良いかどうか」が重要だと私は考えています。
セオリー通りでも、仕上がりがイマイチだと「うむむむ?」と、違和感が残ります。
それよりも、セオリー通りではなくても、上手く行ってる場合には「OK」なのだと思います。
そう。正解はあって無いようなものなのです。
だから絵は面白いし飽きません。
どうしたら良くなるのか?を一緒に考えていくのが楽しいんです。
私自身はこの辺の「幅」を大事にしたいなといつも考えています。
その絵の痕跡を辿りながら「NO」「違う」「ダメだ」と言うのではなく「どうしてこうなったのか?」を考えられるようになりたですね。
それから、一度で伝わらない場合ももちろんあります。
人は、それぞれ受け取り方が違うので、Aさんにはこの言い方で伝わったけど、Bさんには伝わらなかった。ということもあると思います。
その場合は繰り返しどういう意味なのかを聞けると良いですね。
描きたいモチーフを描く
モチベーションが下がってしまうのですが・・・
誰でも同じ気持ちになったことがあると思います。
また、何をやるにしても、モチベーションが無ければ行動に移すことができません。
一般的に課題が決まっている講座が多いですが、定番のリンゴ、コップなどなど・・・
人によっては、描きたくないモチーフを描くというだけで、モチベーションが下がる・・・ということがあります。
「描きたいモチーフで添削アドバイスを受けられる」ということも、デッサン教室を選ぶポイントの1つではないかと思います。
しかし、通信講座の場合、モチーフを自由に選べるというのは、当然添削にあたる講師にも実力がなくてはなりません。
なぜならば、用意しておいた答えを返すだけでは成り立たないからです。
描きたいものを描く
これは、受講生にとってみれば、一番理想的なはずですが、通信講座だけでなく、集団で受ける教室のほとんどが、決められたモチーフ課題を描く形式です。
しかし、人によっては、今描く必要があるモチーフが異なります。
「描く意味」が把握できないと、モチベーションが上がらないということもあると思います。
「これが描けるようになりたい!」という目的が明確な方や、「描きたい!」というモチーフがある人にとっては、モチーフを自由に決められるかどうかは、すごく重要なポイントではないでしょうか。
効率よく学ぶという点においても、モチベーションを保つという点からも、選ぶポイントになると思います。
モチベーションを保ち、効率よく学ぶためには、受講生も受け身ではなく能動的である必要があると思いますので、「なんとなくこんな絵が描けたらいいな〜」というよりも、自分が「どんな絵を描きたいのか」というイメージをしっかり持つ事も意識してみていただくと、よりイメージに近づき易くなりますよ♪
・デッサン力を身につけるためには自分の絵を客観的に見る事が大事である。・他の人の作品からも学ぶ事が多くあるので、添削アドバイス掲示板を見つけたら、いろいろな作品やアドバイスを見てみましょう。・上達する人はしっかり復習をしています。復習をし、腑に落ちてこそ初めて身になるのです。
・描きたいモチーフを描く事が上達への近道。
・できない人の気持ちになって、具体的な描き方を教えてくれる講師を選ぼう。
今回の内容は、スクール選びの際にも役立つ情報だと思います。
是非参考にしていただければと思います^^
こちらの記事も参考になるかと思います。