デッサンって何を学ぶの?・・・「描きかた」だけでなく物事の「見かた」や「考え方」も学べます
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「デッサンって どういう絵なの?」と、質問されることがあるのですが、普段は「見た物をそのまま描く技術です」とお答えしています。

 

でも、その答えだけだと少し物足りないので、今日はもう一歩深めて、「どんなことを皆さんが学んでいるのか?」というところを書いてみようと思います。

 

まず「モチーフを描いてみてください」といってスタートしてみると、「はじめの壁」ってなんだと思いますか?

 

初心者の場合、結構多いのが「手が止まってしまう」です・・・(^^;

 

これ日本人特有なのかも知れませんが、

 

「どこから描いたら良いのか?」

 

「どうやって描いたら良いのか?」

 

実際に少し描いてみたとしても、

 

「なんだか形が違うような・・・?」

 

「これで良いのかな・・・?」

 

不安感たっぷりで、手が止まってしまうんですね。。。(^^;

 

なので、先ずは手をどんどん動かして描いてみる。

 

描くことに抵抗感を無くす。

 

初心者の方には、当スクールではここから初めています。

 

そして、ある程度描けるようになったら、1つのモチーフをじっくり描く練習です。

好きなモチーフを描きながら、描写のテクニックを学びます。

 

そして、そして、

ここもある程度クリアできてきたら、陰影、量感、質感、空間感、全体感、それから、構図やコンセプトといったところに入っていきます。

 

少しデッサンを経験されている方であれば、この辺りからアドバイスさせていただくケースが多いです。

 

「構図やコンセプト」は、本来であれば、描きはじめる前の段階である程度決めておく必要があります。

 

描く前段階で

 

「このモチーフの何を描きたいのか?」

 

「どんな風に表現したいのか?」

 

「自分にはどんな描き方が合っているのか?」

 

この辺りが整理されていると、目指しているゴールを一緒に見据えながら、アドバイスをしやすいです。

 

仕事で必要なのでデッサンを学びたいという場合や、どのくらい描ければ仕事につけますか?というご質問もいただくのですが、その場合であれば、形が合っていることや、そのものに見えるというレベルではやはり十分とは言えません・・・。

 

本来、自分は何を表現したいのか?

 

という「コンセプト」があって、それを表現するためのスキルを磨くという順番が理想です。

 

しかし、日頃デッサンを見る習慣が無いと

 

・完成とはどこまで描けば良いのか?
・量感って言われても判断出来ない・・・
・この絵、質感出ていますか?

 

そう。

 

自分でも出来ているかどうかが分からなかったりするんです。

 

どちらも鉛筆で描いた絵。形も合っている。描き込みも悪くない。
でも、仕事として考えるならば、ここからがあなたらしさを発揮するための勝負です。

 

スクールの受講生専用の添削掲示板では、始めたばかりの初心者からプロを目指して頑張っている方、仕事のスキルアップで学んでいる方、様々な段階の方々のデッサンを見ることが出来ます。

 

はじめは圧倒されてしまい、自分の作品を提出するのに気が引けてしまいます・・・と、こんな声もいただくのですが、毎日見ていると、徐々に目が慣れてきて上手い人の絵も冷静に見ることが出来てくるものです。

 

はじめからいっぺんにあれこれやろうとすると、余計に混乱してしまい、手が止まってしまうので・・・(^^;

 

その方のレベル感に合わせて、徐々に進めて行くようにアドバイスさせていただいていますので大丈夫です。

 

「デッサンを学ぶ」「見たままに描く」といっても、具体的に掘り下げていくと、その先の奥深い世界がまだまだあるんです。

 

「見たまま」と言っても、それはあなたが見ている世界。

他の人とは違うものを見ている可能性大なのです!

 

まずは、自分がどの段階なのか、力試しに添削サポートを利用してみてくださいね。

自分の得意不得意がグラフで分かる、「技能検定」もあります。

 

見切り発車で行き当たりばったりに描いていくよりも、構想を練ってから始めた方が、途中の迷いが少なくて済みますね。

 

ま、紆余曲折ある道のりも楽しかったりしますが(笑)

 

デッサンは、絵の勉強というだけでなく、哲学的な考え方のヒントがたくさん詰まっていて面白いですよ。

 

描いたことがある人、無い人、それぞれに面白い発見があると思います。

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