先日、猫と戯れて来ました。
友人家族と一緒に借りている畑に猫がいて、行くとスリスリ寄ってきてくれます。
とっても人懐こいんです。
ここで、「かわいい〜。」と思うと同時に、猫って「ありえ無い形するんだよなー。」
というのが、私の猫に持つ印象です。
猫を見慣れている人にとっては、ごく自然な当たり前の姿なのかもしれませんが、我が家には犬がいるので、普段犬に見慣れていると猫って凄〜く身体が柔らかくて、ぐにゃーって伸びて、「形が面白い動物」というイメージです。
因みに、
猫の前足には指が5つありますが、後ろ足には4つしかありません。
理由は、走るために「蹴る」には指が少ない方がよいからだそうです。
そして、木を登る前足の機能は備わっているけど、降りることまで考えて進化しなかったので、降りるのは苦手らしいです。
本当かどうか分かりませんが、こんな情報を知っていると猫を見たら、指先の観察したくなっちゃいませんか?
そして描くなら、さりげなく指先が見えるポーズを選んでみたくなります。
何をお伝えしたいかというと・・・
このように、そのモチーフに興味を持つことから、描く時のきっかけを自分なりに作っていくということです。
これは私が抱く猫の印象なので、絶対では有りませんが描く時のきっかけを、自分自身で作れるようになると、どんなモチーフにも面白さが出てきますし、その人が興味を持っている視点が相手に伝わることで絵としても面白いものになってくるのです。
「この人、猫の足が好きなのかな?」みたいな(笑)
同じように、人間を描く時にも観察の仕方を工夫してみてください。
人間の人体構造って、普段見慣れているから当たり前すぎて、逆に観察ポイントを見つけにくいかも知れませんが
人の観察ポイントとは?・年齢の違いによるシワの出来方や体型の変化はどんな風に出るのかな?
・西洋人と東洋人の骨格の違いはどこかな?
・男性と女性では、どんなところが違うかな?
など
いろいろ比べることで、違いを見つけようとしてみてください。
もっと言うと、その人ならではの特徴が見えてくると更に観察が面白くなります。
(似顔絵を描きたいと思っている人は、特に練習してみてくださいね)
チラッと見るだけなら、電車やバス、通りすがりの人でも、観察ができます。
(ジロジロ見るのは控えましょう!(笑))
初めから解剖学を詳細に学ぶ必要は全く有りませんが、普段から人体についての多少の知識を持っておくことで、
いざモデルを前にした時に、観察ポイントが明確になります。
他にも、スマートフォン。
いろいろなモデルが出ていますよね?
気にしなければどれも同じように見えますが「自分のとどこが違うのかな?」と興味を持って見てみてください。
この違いが、そのモノの特徴です。
描く時、伝える時には強調したい部分です。
忙しくてなかなか絵を描く時間がないという方でも観察力をつけるトレーニングと思って、いろいろなモノ同士の比較を是非やってみてくださいね!
「見る力」がつくと、絵も間違いなく上達します!
※ 画像は浮世絵画家、歌川国芳(うたがわくによし)の「其のまま地口 猫飼好五十三疋」
(そのままぢぐち・みょうかいこうごじゅうさんびき)より。