模写することで「自分にしか描けない絵」を描こう!模写デッサンには意味があるのか?
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「模写するのって、意味ありますか?」と良く聞かれます。

 

特に、漫画やアニメ、イラストを描きたいと思っている方は、デッサンではなく、模写から入る方も多いですね。

 

では「なぜ模写をするのか?」

 

あなたなら、どう考えますか??

 

好きな画家のコピーになりたくて模写を描くのではありませんよね?

 

「模写」と聞くと、「ただ単にマネをして描く」と思う方も多いかと思いますが、そうではないんです。

 

丁度、受講生から良いご質問があったので、回答と合わせてシェアさせていただこうと思います。

 

当スクールのイラスト担当講師がわかりやすく解説していたので、受講生の添削アドバイスの中から抜粋しています。

 


【受講生からのご質問】

 

1.グリッドを使用してのトレーニングを開始したのですが、「似せること」と「見ること」がちょっと乖離しているような気がするのです。

 

似せようとすることは、見本を描く上では有効かもしれませんが、いざ「作品」を描く段階になったときにトレーニングで見たことをフィードバックできるのか不安です。

 

似せようとするには観察する必要があるはずなので、ちゃんと「見て」はいるつもりなのですが…

 

※グリッドを使用するとは、形の確認をしやすいように、画面上に格子状の線を配置すること。

モチーフ画像と、紙の上との両方に同じグリッドを描いておくことで、正確な形を写しとることが出来る。

 

 

【ピリカアートスクール講師からの回答】

 

まず、グリッド使用はとてもいい方法です。

 

なぜか? 好きな絵を模写するということは「見る」と「描く」が全く違うということに気づくからです。

 

模写に関して、まず最初におすすめしたいのが描きたい絵を下においてまず線画をなぞってみることです。

 

「え?簡単じゃん。なんの意味があるの。。?」と思われるかもしれません。

 

ただなぞるだけでなく、線の強弱もまったく同じにしようとすると、この作者の絵の動きがわかります。

 

おまけに難しい作業です。
目指す作家さん、好きな作家さんについて知るために、第一段階として重要な行程です。

 

また、この様な絵師さんのイラスト技術を習得するには、

 

 ①身体の構造の理解

 ②線に慣れること(強弱をつける技術)
 ③自分の絵の癖を知る事

 

などがついてまわります。

 

それから「なぜ模写をするのか?」も一緒に考えてみましょう!

 

絵師のコピーになりたい為に描くのではありません。

 

その絵師の「いいところ」をとりこみ「自分のもの」にし、「自分にしか描けない絵」を確立するためです。

 


 

「模写」と聞くと、「そっくりな絵が描ければ良い」と思い、そこで満足してしまっている方も多く見受けられますが、あなたの目的は何でしょうか?

 

もちろん、「模写をしてそっくりな絵が描けることが楽しい」「模写をしている時間が落ち着く」といった楽しみ方もあります。

好きな絵を「そっくりに描けたときの達成感」や、「無心になって描く」という行為が好き、楽しい、という気持ちは、私自身も凄く共感できるので、決して否定しているわけではありません。

 

それはそれで、その方にとって必要で有意義な時間なのだと思います。

 

ようは、「あなたの目的は何ですか?」「何のためにやるのですか?」

 

ここが明確でないと、ブレます。

 

何度描いても、なかなか上達しないかも知れません。

 

特に、線で描く漫画やアニメ、イラストが描けるようになりたい人。

 

本当に上手くなりたい人。自分の表現がしたい人。

 

そんな方には、このアドバイスは是非意識して取り組んでみていただきたい内容だと思います。

 

常に問題意識を持ち、それをやることの意味を理解するのも大切なことですね。

 

「あなたは何故模写をするのですか?」

 

是非参考にしてみてください♪(^ ^)

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