No.4894 静物(工業製品) 真っ赤なハイヒール ファーストクラス
【添削回数】12回目
【年齢】40代
【制作時間】8時間
【トレーニング内容】右脳トレーニング
【描く目的】グラフィックデザインの仕事のスキルアップ、イラストスキルの強化。
【気をつけたこと】
靴という製品として不自然な形にならないよう形や重心に注意しましたが、全体の質感と濃淡の幅はまだまだ自信がないところです。。。
ピリカアートスクールが一番上達できる理由とは?
ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。
添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。
人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。
特に添削アドバイスを喜んでいただけていて、とても嬉しいです!
自分では気づいていなかった点もアドバイスしていただき、とても勉強になったと思いました。
教材があることによって独学より、デッサンの勉強を継続しやすいと思いました。
動画などもあるので、とても分かりやすいです!
実際に添削アドバイスを体験しましたがやっぱりなにをするのか教えてくれる。
それがすごくありがたいです。
では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。
この記事の目次
復習添削については、こちらの記事をご覧くださいませ。
添削いたしました ピリカアートスクール矢野
ファーストクラスさん、こんにちは!
ピリカアートスクールの矢野と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
【制作時間】8時間の中でとても丁寧に描かれていますね!
全体的にモチーフの形をよく観察されていらっしゃると思います。
配置のバランスも良く、細部に気を遣って描かれている様子が作品から伝わってきますよ。
【描く力を身につける目的】「グラフィックデザインの仕事のスキルアップ、イラストスキルの強化」目標を持って取り組まれていて素晴らしいですね!
デッサンはモノを正確に見る力や表現する力を磨いていく訓練なので、デザインやイラストなど色々な分野の基礎として役立つと思います。
既にかなり描く力はあると感じますが、それでも枚数を重ねていくうちに、きっと沢山の発見があるはずです。
基礎を繰り返し勉強されると、これから様々なモチーフを描くときに応用することが出来ます。
この調子で続けていけば、1年後にはもっと上達されると思いますので、是非続けていってくださいね^^
今回は、形、立体感、トーン(濃淡)などの表現方法について、順を追って解説させて頂きますね。
形と配置について
まず形と配置を確認しましょう。今回のモチーフは、ハイヒールが前後に並べられている構図です。
描きはじめる前にそれぞれのサイズ、角度、特徴、距離感、影の形などをよく観察して下さい。
モチーフの情報を多く読み取ることが出来れば、その分デッサンに反映されやすくなります。
形や配置を正確に捉えるために、グリッド線を使うのも有効ですよ!
資料1のように線を引いて画面を均等に分割すると、ハイヒールが枠内にどのように収まっているかを確認できます。
この際に余白の面積もよく観察してみて下さい。
また、下描きの段階で、時間を掛けてじっくりとモチーフの輪郭を測っておきましょう。
最初の形や配置が定まっていると、後から修正する回数が減ってくると思います。
デッサンを拝見すると大体の形は非常によく測れていらっしゃるので、あとは細かい部分のズレ(資料1)をもう一度チェックして下さいね。
【気をつけたこと】「靴という製品として不自然な形にならないよう形や重心に注意しました」とありましたが、ハイヒールの滑らかな曲線は難しかったかもしれませんが、ほぼ違和感なく自然な形に描かれていて良いですね!
ヒール部分もピシッと形が取れていて硬い質感が伝わってきます。
このモチーフは2足が前後に置かれているので、後ろ側のハイヒールの形状を自然に見せるのは大変だったと思います。
描き手から見えない範囲は、きちんと形を想像することが大切です。
見えない部分を想像して描く
参考までに、資料2で靴底の見えない部分(緑色)を描いてみました。
モチーフが具体的にどのようになっているのかを想像する際、模型を描くような気持ちで立体構造を明確にしておくと違和感がなくなると思います。
靴には足が収まるくらいの空間、奥行き、安定性が必要なので、この調子で形状や重心に気を付けながら描いてみて下さいね。
コメントで【全体の質感と濃淡の幅はまだまだ自信がないです】とありましたが、質感や濃淡の描写はかなり良くなっていると思いますよ!
ぜひ試して頂きたいのは鉛筆のタッチです。
モチーフの明暗や色味をそのまま乗せていくのは大事な工程ですが、のっぺりとした塗り絵にならないように、もう少し鉛筆の線を取り入れてみて下さい。
モチーフの構造に合わせて鉛筆のタッチを重ねましょう。
資料2では作品の上から赤い線を引いてみました。
ハイヒールの立体感をイメージしながら、縦・横・斜め・曲線などの鉛筆の線を加えて表現すると良いと思います。
鉛筆を少し立てて、細かく丁寧に線を重ねて濃淡の密度を調整しましょう。
そうすると、もっと画面から浮き出てくるような立体感を表現出来ると思います!
トーンを分けて描く
それからトーンを乗せるときは常に全体を観察しましょう。
モチーフの光源がどこにあって、光と影がどのような位置関係にあるのか確認してみて下さい。
そして大まかな明るい範囲と暗い範囲を捉えて、3段階くらいのトーンに分けるのがオススメです。
資料3ではハーフトーン(黄色)→ハーフトーン(緑色)→濃いトーン(紫色)で示してみました。
このように分けて頂くと、トーンが単調にならなくて済みます。
ファーストクラスさんは部分的なトーンの描写が出来ていますので、もう少し全体の大きなトーンの流れを捉えてみて下さい。
3段階のトーンの変化に加えて、光が反射している範囲の表現に力を入れると更に写実的になってくると思います!
手前と奥のハイヒールの距離感も観察のポイントです。
2足の間にある空間を意識して、少しだけ差を付けてみましょう。
今の段階では似たようなトーンで描かれていますが、手前のハイヒールをはっきりと明確に描き、奥のほうは少しだけ濃淡の描写を控えめにすると遠近感が表現できると思います。
手前と奥のバランスを確認しながら、どちらも同じ存在感にならないように描き込みを工夫してみて下さい。
位置関係の描写は、奥行きのある空間表現にも繋がります。
これから複数のモチーフを描かれるときは、描き手からの距離感や・・・
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
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添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?
その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。