デジタルとアナログの表現の違い

受講生
最近、デジタルで描くのが主流になってきてる気がします。
どっちで練習したほうが良いのでしょうか?

松原美那子
デジタルは便利ですからね~
今回は「デジタルとアナログの表現の違い」について、書いてみたいと思います。

 

近年、アニメーションやイラスト、漫画を「デジタルツールで描きたい」という方も多く、デジタル画作品についてのお問合せや、添削依頼も増えてきています。

ピリカアートスクールでは、出来る限り個人の皆様のご要望にお答え出来るようにと、紙と鉛筆で描いたアナログ作品だけでなく、PCのデジタルツール(ペイントソフトやペンタブレット)を使って描く、デジタル画の添削についてもお受けしています。

そこで・・・デジタル画を描きたいのですが、「デジタルとアナログ、どちらで学習する方が良いですか?」と疑問を持つ方が多いので、私の考えを書いてみようと思います。

まず、結論からお伝えしますと、デッサンを学ばれた経験が無い方には「デッサンとアナログの両方」を並行して練習することをオススメしています。

 

松原美那子のピリカアートスクール

 

受講生
両方練習したほうがいいのは、両方描けるようになったほうが良いからですか?

松原美那子
それもありますが、デジタルでは、実際に描いた時の感触を体感することができないからですね。

そもそも、デジタル表現するツール(ペンタブレットなど)は、元々は鉛筆や木炭などの素材を再現して作られたものです。

「鉛筆のこの濃さで描くと、こんな感じに色がつくのか」とか、「鉛筆を寝かせて腹の部分を使って描くと、こんな質感が表現できるんだ」とか、「鉛筆で描いた上から指でこするとこんな色合いになるんだな」、「鉛筆の芯を尖らせて描く時と、尖らせないで描く時では、こんな風に違うんだ・・・」といった具合に、

 

実際に描いたときの感触を体感し、筆圧や微妙なタッチの違いを知っておくと、「こんな風に描きたい!」と思った時に、イメージ通りの的確なツール選びができますし、表現の幅も広がるので、より豊かで、リアルな表現が出来るのです。

しかし、鉛筆(アナログ)で知っているイメージを、デジタルツールに置き換えた時に、果たしてどれを選べば一致するのか?

ということを、しっかり自分の中に落とし込み、体の一部として違和感無くサッと使いこなすには、それなりにツールに慣れる必要が出てきます。

また、大抵の人は鉛筆を使った経験があるはずです。

ですから、アナログの鉛筆の方が気軽に取り組めるのではないでしょうか。

 

そういった点からも、まずはアナログで「見かた」「描き方」を学びデジタルツールの「使い方」を学ぶ、という順序がオススメなのですが、結果的に両方を体得する必要があるのです。

アナログとデジタルのそれぞれのメリットを考える

松原美那子
ここでは、アナログとデジタルの、それぞれのメリットを書き出してみました。
自分には、どちらが合っているかな?と、考えてみてくださいね。
アナログのメリット

・紙と鉛筆があればどこでも描ける

・プリントや複製にはないオリジナルの良さ

・簡単に消せないので、構図を決める際、線を引く際など緊張感が持てる

・ダイレクトに作者の息遣いを感じる

・消しゴムで消した後も試行錯誤の痕跡が残り、味わいになる

デジタルのメリット

・描く時に手が汚れない。

・簡単に消すことができ紙を傷めることがない。

・縮小拡大が自由にできる。

・紙の大きさを自由に変更できる。構図も修正できる。

・レイヤーを使い分けて作業できる

受講生
どちらにも、それぞれメリットがありますよね。

松原美那子
デジタルで絵を描く最大のメリットは、紙を汚さずに何度も描き直すことができるということかなと思います。

受講生
それは、とても大きいですね。
特に油絵とか汚れますからね(笑)
また、レイヤーといった機能があるので、パーツや工程ごとに分けて作業をすすめられるという点も、効率を考えると魅力的かも知れませんね。
しかし、便利なデジタル画だけではどうしても得られない、不自由だからこその「アナログの良さ」もありますので、どちらが良いかということでは無く、最終的には自分が描きたい絵の表現として「どちらが合っているか?」という点が選ぶポイントだと思います。

それぞれのメリット・デメリットを考えながら、選んでみてくださいね♪

 

松原美那子のピリカアートスクール

デジタルにもアナログにも必要な力

松原美那子
それから、もう一つ。
デッサン=鉛筆という訳ではありません。

受講生
デッサン=鉛筆だと思っていました(笑)

 

素材については、鉛筆だけでなく水彩画やパステル、油絵など、様々な物がありますので、アナログを選ぶのか?デジタルにするのか?というのと同じように、「自分がどんな絵を描きたいのか?」という希望に沿って、素材を選んで行けば良いと思います。

しかし!

デジタルとアナログのどちらを選んだとしても、その他、どの素材を選んだとしても

「描く基本」として、結局はデッサン力があると有利だなぁと思うのです。

 

松原美那子のピリカアートスクール

 

例えば、私のスクールの受講生には、漫画を描きたい人もいれば、水彩画を描きたい人もいます。

単に「デッサンが描きたい」という方は、むしろ少ないかも知れません。

 

漫画を描きたい人は、「こんなストーリーの漫画を描いて、読んだ人を感動させたい!」とか、水彩画を描きたい人は「旅行でみたあの景色のを描いて部屋に飾りたい」とか、「子供の似顔絵を描いてあげたい」とか、

最終的な表現方法の出口は、いろいろなのです。

 

それから「絵」といっても、デッサン力が必要ない場合もあります。

自分が表現したい絵はどういったものなのか、ちょっと整理してみるのも良いかも知れませんね。

どんな時にデッサンが必要なのか?

松原美那子
必ずしも絵を描く時に必要ではないデッサンを、なぜ多くの人は学ぶのか?
これには理由があります。

いざ「描いてみよう!」と思って、絵を描き始めるも

 

「思うように描けない・・・」

 

多くの方は、イメージと、実際に目の前に描かれた絵との間にギャップを感じることになります。

 

その理由は、多くの方の場合、モチーフを見る時の視点や、紙の上に描く際の変換作業の時点で、イメージと現実の間に違和感が生まれるからです。

 

そのギャップや違和感を埋めるために役立つのが「デッサン力」だと思うのです。
デッサンは理論で学ぶ事ができます。理論で学べるから、納得出来るし、再現が可能になります。

そして、応用する事で、いろいろな物が描けるようになるのです。

 

当然、ある程度の練習は必要です。理論を覚えたら、実際に使ってみる。

この繰り返しです。

 

語学でも、スポーツでも、同じですね。上達のペースは人それぞれですが、あなたも必ず上達します

 

まずは今までとは違う、新しい視点を知る事。

 

そして、少しづつでも良いので今までとは違う新しい視点を取り入れてみてください。

 

デジタルでもアナログでも、基本の「観かた」や「考え方」は同じです。
どちらを選んだとしても、デッサン力は必ず役に立ちます。決して無駄になることはありません。

 

しかも、一度身につけてしまえば、一生使えるスキルになります。

そして、絵は国境をも超えるのです。

 

あなたの可能性を最大限に引き出し、想い通りの絵を描いてください。

私たちはいつでも応援しています!^^

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