今日はちょっと違う角度から、Jazzとデッサンの共通点について考えてみました。
皆さんはJazzというと、どんなイメージを持ちますか?
実は私、美術大学時代にJazzの研究会に所属していました。
元々mクラッシックピアノを小さいころから習っていたので、Jazzピアノの演奏を生で聞いて、すごく楽しそうで、カッコよくて「やってみたい!」という憧れだけで、なんの知識も無いままに入会したんです・・・(^^;
それまで、楽譜通りに弾くクラッシックピアノを習っていたので、楽譜の無いJazzは「自由に弾けばいい!」と、どこか安易に思っていたのだと思います。
ですが・・・、
自由とはいっても「コード進行」というモノがあります。
楽譜には、ひとつひとつの音譜が書かれていない替わりに、ローマ字で「F」とか「C」とか「Gm」といった具合に、記号が書かれているのです。
この進行表に沿って、曲が進んで行くので、当然この意味を理解するところからのスタートでした。
Jazzはこの「コード進行」の中で、どのくらい自由に自分らしさを表現出来るかを楽しむ音楽なのです。
よってこの「コード進行」を知らないと、他の楽器のみんなと一緒にセッションすることが出来ません。
ここでデッサンの話に戻ります。
「絵は自由に描けば良い!」良く言われる言葉かも知れませんが、デッサンに関しては、いざ描いてみるとなんだか思っているように、上手く進まない・・・。
と感じている方、多いのではないでしょうか?
それは、デッサンが描ける人は、このJazzでいう所の「コード進行」を知っているのです。
知らずに描いていると、画面の中で何となく違和感が出てきてしまいます。不協和音を感じてしまうのです。
デッサンも、これと同じで、最低限の基本となる「ルール」を知っておく事で、より自由な表現が可能になるのです。
もしかすると、このルールを理解するまでには、描く事が辛く感じることがあるかも知れません。。
なかなか形が取れない、パースが描けない、立体感が出せない・・・
誰にでも壁がやってきます。
ですが、どうしたら良いか分からない場合には、他の方の添削アドバイスを参考にしたり、添削サポートを利用したりして、描き方について学んでください。
自分の感覚だけで進めていくと時間がかかります。
時間がかかることが、決して悪いことではありませんし、その過程から学べることもたくさんあります。
ですが、もっとその先に時間を掛けるべき所があると思うのです。
まずは基本のベースを覚えてしまえば、そこから先はご自身の自由な表現を好きなだけ楽しんでいただけるのです。デッサンもJazzも。
デッサンが描けるようになりたいんじゃなくて、描きたいものがあるから、デッサンを学ぶのです。