人物モチーフより 女性の頭部作品 HM様
こちらの女性デッサンの描き方について解説していきたいと思います。
人物の表情がどうしても硬くなってしまう・・・という経験ありませんか?
人間の顔は、日頃から見慣れているため、似ている似ていないを瞬時に判断してしまいます。
ですから、ちょっと印象が違うだけでも「なんか違うな?」と感じてしまうんですね。
特に、人間らしい豊かな表情が表現できると、魅力的な絵になりますので、どういうところを描くと良いのか、一緒に見ていきましょう!
今回は、こちらの作品の添削です♪^^
もう、これ以上、直すところなんてないニャン。。
でも、まだ、直せるポイントがあるので、私が加筆した作品をご覧ください。
でも、何を変えたのか、よくわからないニャン。。。
この、グッと人間らしい表情が出せるかどうかが、リアルさを伝えられるかどうかの壁を超える最後のポイントなのよ。
では、この表情を出すためのポイントを解説いたします!
今回の作品データはこちらです。
【添削回数】30回目
【年齢】50代
【モチーフ画像番号】人物モチーフ3女性no4
【制作時間】4時間30
【トレーニング】右脳トレーニングとデッサン
【描く力を身につける目的】公募展入選
【気をつけた事】このモチーフほとんどハーフトーンとハイライトにおもいます。首の上の部分、唇、鼻、目に濃いトーンを意識して描きました。添削よろしくお願いいたします。
金髪の女性の頭部デッサン。
ここまでとっても良く描けていますね!
鉛筆を動かすタッチもしっかりと考えて、立体感を出そうとしていますし、髪の毛の艶やかな質感も美しく表現できています。
トーンも考えて描いているので、色幅もある程度しっかり出せていますし、隅々まで丁寧に描かれています。
一見「もう良いんじゃないの?」って思うかも知れませんね。笑
ですが、もう少しだけ加筆してみると、グッと人間らしい柔らかい表情が加わりますよ〜♪
比べてみると、もっと複雑な描写ができるなと感じませんか?
では、加筆の工程を見ていきましょう♪^^
松原美那子の動画添削アドバイス
ここを理解できると柔らかい表情をグッと引き出すことができるようになります。
この方の作品、「本当によく描いているなー」というのが伝わってきます。
じっくりと観察し、似せようとしているのも感じますし、トーンの色幅、立体感、細かいところまで気をつけながら描いていて、ここまで描けているだけでも十分素晴らしいと思うのです!
それでも「最後のもう一歩」が加わると、更に人間らしい魅力的な作品になるのです。
ベースがしっかり描けているので、時間にしてあと15分程度ちょっと加筆するだけで、グッとよくなるはずです。
しかし、
「足りないのは分かっているけど・・・」
「ここから先がなかなか前に進めない・・・」
「どうやって描いたら良いか分からない」
という<デッサン中級者>の方も多いのではないでしょうか!?
基本のベースはできている。
しかし、完成作品をみたところで、どうやって描かれているのかが分からないんです!
途中経過を見られる場って、あまりないのではないでしょうか??
繰り返し、動画をご覧いただきながら、どういうところに描き込みをしているのか?を観察してみてください。
加筆の線の方向は必ずしも、同じ方向でなくても構いませんが、「こんな風に描いたら良いのか!」と、観察の深さが変わると思います。
モチーフごとに形は異なるものの、ベースの部分は同じです。
ベースの次に描き込みするところは、個々の特徴を見つけながら細やかに観察して、描写をしていく必要があります。
今回の添削も、実際の作品に加筆しながら描いているので、次の工程のイメージを持ちやすいはずです。
描き方の手順を参考にしていただき、完成度をあげるコツを掴んでくださいね!^^
どんどん上達している受講生の声はこちらをご覧くださいませ。
添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?
その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。