【受講生デッサン添削】「どう描くか」と同時に「どう修正できるか?」も大切な技術です
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No.3072  基礎添削  手とたまご  LP

【添削回数】1回目

【年齢】30代

【モチーフ画像番号】ABプラン共通の基礎添削用モチーフNO3

【制作時間】1時30分

【トレーニング内容】右脳トレーニング実践

【描く力を身につける目的】グラフィックデザイン、撮影などの仕事をしています。観察力、描く力を身につけたい。自分の趣味にもなります。一年後油絵にも趣味として始めたいと思います。

【気をつけた事】形まだうまく取れてない。「明中暗」を意識して描いたが、うまく立体感を出せないです。輪郭がちょっと汚れます。

【質問】観察するとき、どんなところに注意するばいいですか

手と卵のデッサン

No.3091  基礎添削  手と卵・添削いたしました  ピリカアートスクール矢野

ピリカアートスクールの矢野と申します。

初めまして!これから、宜しくお願いいたします。

LPさんの手とタマゴのデッサンを拝見させて頂きました。

30代から改めて絵の勉強をされるというのは素敵なことですね!

何でも好きなことを始めるときに歳は関係ありません。

やる気が一番大切だと思いますので、楽しみながら学んでいってくださいね。

【気をつけた事】形まだうまく取れてない。「明中暗」を意識して描いたが、うまく立体感を出せないです。と言うことなので、その辺りをこれから添削して行きたいと思います。

資料2、3で手の全体の外郭ラインで長方形で囲って見ました。手の全体を見る時にこのように長方形を作ってみると、長方形の大きさで手の全体が解りやすいと思います。

手と卵のデッサン

資料2で青い正確な外郭ラインを重ねてみました。

すると、親指、人差し指、中指の形はだいたいあっていますが、薬指と小指がだんだん広がって描かれている点が少し気になります。

このような違いに気が付くきっかけとして、資料1の水色のラインのように、指の先端を結んでみました。

この角度をしっかり観察することと、1、2、3、4、の指の間に出来る空間の形を見るようにしてみてください。

指の形だけを見るよりも、この空間の形を見ることで、指の角度がより解りやすくなると思いますので、是非やってみてください。

自分の作品を客観的に見ることは、誰しも難しいものなので、このように色々な方法を試しながら、常にズレや違和感が無いかを確認しながら、正確な形を導き出していく方法を探していきます。

それから、資料2でズレと書いたところの形をもう一度確認してみてください。

次に全体のバランスを見いていくと、卵が一回り小さくなっていることにお気付きでしょうか。

資料2をご覧ください。卵の中心にセンターラインを引いてありますが、このように左右対象形になるもの(ビン、ボール、カンなど)を描く時は、センターラインを薄く引いて左右の形を見比べて同じ形になってるか、確認しながら描くと形のバランスがよくなります。

他にも左右対象のモチーフを描く際の練習方法としては、ビンとかカンなどをデッサンして、それを鏡で見たり、逆さまにしてみたりすると、歪みなに気がつきやすくなります。

「どう描くか」と同時に「どう修正できるか?」も大切な技術ですので、是非やってみてくださいね!

立体感を出すためには

【気をつけた事】で、「明中暗」を意識して描いたが、うまく立体感を出せないです。輪郭がちょっと汚れます。

ということですが、トーンに付いて添削すると、LPさんのデッサンは、光り方向の設定が今ひとつ定まっておらず曖昧です。

そこで始めにしなければいけないのは、光の方向をハッキリさせてどのように影が付くかを、描き始める時にしっかりと観察することです。

モチーフの手とタマゴを見ると左斜め上から光が当たっていますが、光が当たることで影が生まれます。

ですので、光と影(明暗)は、必ず連動するのです。

光の方向を把握したら、資料3のように、段階を大きくハイライト(明)、ハーフトーン(中)、濃い影のトーン(暗)というように3段階に別けて考えます。

デッサンで上面の指の部分に光が当たっているのは解りますが、ハーフトーンから濃いトーンに移るトーンの流れがもう少しスムーズに見えるように表現できると良いですね。

そうすることで、立体感の表現が出来ると思います。

影を付蹴るときには、部分的に見ながら描くのではなく、一つの固まりとしてこれから全体のトーンを見ながら描くようにしましょう。

それから、今回はバック(背景)にもトーンが付けられていているため、輪郭線がハッキリしておらず、全体がぼやけて見えています。

背景を付けると、どうしても背景との関係性を考える必要が出てくことと、形の修正がしにくくなるので、形をとることに慣れるまでは、バックのトーンは付けずに手の輪郭をハッキリ描いてみると良いかも知れません。

観察するときに注意することとは?

【質問】で、観察するとき、どんなところに注意すればいいですか?と言うことですが、

鉛筆のトーンの付け方が影の表面的な色で塗られていますが、資料1で手や指に楕円を描きましたが後ろにトーンが形が回り込んで行くような表現をして欲しいです。

LPさんの鉛筆の線は影でトーンが付いていますが、資料1の紫の楕円みたいな横に回り込むような線(タッチ)で描くようにトーンを付けてみると指の立体感の表現がもっと出来ると思いますよ。

それから、タマゴの輪郭線の部分ですが、輪郭線が強いと後ろに回り込む球体の表現ができませんので、あまり目立たないように後ろに回り込むようなトーンの色にしていきましょう。

現実のモノには輪郭線はありません。

「見たままに描く」というデッサンでは、面と面の境を線として表現しています。

なので、線が面として見えるようにデッサンすることがリアルな表現をするにあたっては重要になってきます。

少し難しいかもしれませんが、線を引く時には、同じ強さの線で描くのではなく、その場所場所での濃さに注意して描いてみてください。

最後に、鉛筆にはいろいりな濃さのものがありますので、明るい所は3H・2H・H・Fなど硬めの鉛筆を使い、暗い所はB・2B・3B・4Bといった、B系統の柔らかい濃い色が出る鉛筆などを使い、表現に変化を付けて描いてみるとトーンの色幅も出しやすいですよ。

明るい所から暗い所までのトーンの幅が出て来ると・・・

松原美那子
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