「美味しそう」ってどうやって描くの?デッサンをする前に、こんなことを考えてみてください
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「わー!美味しそう!」って、瞬間的に発している言葉ですが、皆さんは、どんな時に「美味しそう?」って感じますか?

 

私は日頃から「視覚」で情報を収集するタイプなので、圧倒的に「見た目」で判断しているなと、思い返すとそう感じます。

 

しかし、人によっては「匂い」だったり「音」だったりするかも知れません。

 

「美味しい!」というのは実際に食べたあとの感想ですから、「食べる前」の段階では、味は含まれていませんね。

 

では、目の前に置かれたモチーフをみて、「美味しそう」を描く時、どのように表現すればよいのでしょう??

 

「匂い」や「音」は絵の場合表現しにくいので、やはりここは「見た目」から確認できる情報を、モチーフの中から探して行きたいと思います。

 

例えば、果物や野菜であれば、

 

・ハリがある
・艶がある
・色が綺麗

 

といった所が考えられるでしょうか?

 

あとは、スーパーで野菜や果物を選ぶ時を考えると、こんな基準で選びませんか?

 

・形が良いから美味しい<はずだ>
・表面にシワが無いから瑞々しくて新鮮で美味しい<はずだ>
・この色だから美味しい<はずだ>

 

・・・あとは値段か?(笑)

 

もう少しイメージを落とし込むために、写真で「美味しそう」を表現する時のコツを探してみました。

 

写真で美味しそうを撮るときに「シズル感を出す」という言葉が使われていましたが、広い意味で「質感をとらえる」というときに使うようです。

 

「シズル感」といって良くイメージするのは、お肉を焼く時に、鉄板の上で脂が踊るように跳ねていて、湯気が見える。

 

映像ならばこれにジュージューと「音」が加わって、CMに出てくるようなシュチエーションですね。

 

他にも、写真を通して「美味しそう」に見せるテクニックとしては、野菜や果物であれば、水滴を付けて撮影することも「シズル感」を出すための効果的な方法の1つで、他には、パンやケーキなどであれば、上に光沢感(照り)が出るように、卵やバター、ナパージュを塗ったりします。

 

揚げ物の上にかけるソースや、面類であれば汁物の水分に反射して光る照りなども、うまく取り込むことで、シズル感が出せるそうです。

 

言われて見れば「なるほど」と、いう感じです。

 

それから、「照り」を出すということは、当然ながら「光」が当たっているということです。

 

これくらい、知識を揃えた上で「絵に描く場合」を考えてみましょう。

 

一番大切なのは、果物や野菜であれば、一番初めに出てきた

 

・ハリがある
・艶がある
・色が綺麗

 

この辺りが、やはり一番重要なポイントかなと思います。

 

では一つずつ、更に深く見ていくと、

 

◼︎「ハリがある」というのは、まずは形をしっかり表現するということ。

 

◼︎「艶がある」というのは、照りを丁寧に描くということですね。

 

◼︎「色が綺麗」何の画材で描くのかにもよりますが、モノクロであれば、固有色をしっかり表現しましょう。

 

この点に関しては、形の成り立ち(明暗)とも密接に関わってくるので、色だけを切り離して考えることが出来ないのですが、「そのものらしい色」というのを追求していかれると良いですね。(「そのものらしい色」については、また別の機会に・・・)

 

絵の具やコンテ、クレパスなど、カラーで表現するのであれば、更に表現の幅が広がりますね。

 

色に関しては少し長くなりますが、人によって多少感じ方が違います。

 

例えば、りんごは品種によっても色味が違います。

 

一般的にビタミンカラーの明るい元気な色の方が、瑞々しさを感じるように思いますが、それだけでなく、薄暗い色をした美味しいりんごだって、ありますよね。

 

このあたりは、過去の経験から「この色のりんごは美味しかった」という情報が脳にインプットされているかどうか?という視点も加わって来る気がします。

 

長くなりましたが、人間の持つ「感覚的なモノ」を表現するのって、難しいですね。

 

でも、突き詰めていくと、そこに個性が発揮できるのだと思います。

 

あなたは、どんな時に「美味しそう!」って感じますか?

 

そしてそれを魅力的に表現できたら、あなただけの素敵な絵になりますよ🎵(^ ^)

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