久高島キッズアート★日本画ワークショップを開催しました!
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松原美那子
ここでは、私、松原美那子が日頃感じている、デッサンやアートにまつわるあれこれを記してみたいと思います。気軽にご覧いただければ嬉しいです♪
第1回目は、毎年お手伝いさせていただいている、久高島キッズアートについて書いてみたいと思います♪^^
沖縄本島南部からフェリーで15分ほどの所に、久高島(くだかじま)という島があります。
そこで暮らす小学校の子供達に、アートの体験を届ける為に、数年前から年に1度ワークショップを開催しています。
島に住む、美大時代の友人や、美術大学の恩師と、手探りのなか始めたイベントですが、近い場所ではないにも関わらず、地元以外からも参加してくださる方がいたり、新聞社の記者さんが取材に来てくださったりと、毎回盛況なイベントになって来ています。
2019年度は、ご縁をいただき沖縄本島にある浦添市美術館での開催が実現しました。
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子供たちには自由に描くことを楽しんで欲しい

現在、私のアートスクールでは、小学生の受講はお断りしています。。。
それは、まだ私の中で子供達に「デッサンをオンラインで教える」ということに、今のところイメージが持てていないからです。

特に、低学年のうちは、もっと自由に「描く」ということを楽しめたらいいなと思っているからです。
また子供のうちは、自由に描くことができますし、敢えて教えるということをしなくても良い気がしているからです。

※別の記事でも書いているので、そちらをごらんください
むしろ、多くの経験に触れ、様々な感覚を養って欲しいと思っています。
実は数年前から、子供向けのアートワークショップをお手伝いさせていただいています。
もともと、私は武蔵野美術大学で日本画という絵画を勉強していたこともあり、
ワークショップでは、デッサンではなく「日本画を描く」というテーマで、「岩絵具」や「墨」を用いて、和紙に筆と膠(にかわ)といった、伝統的な画材を使って描く、ワークショップを開催しています。
★日本画の画材・岩絵具
今回ワークショップを開催させていただいた浦添市美術館には、琉球漆器のコレクションが多くあります。
常設展示が行われていることから、琉球漆器をモチーフに「日本画」を描くという企画を考えました。
当日は、美術館の館長さんが、琉球漆器の歴史や材料の漆についても直々に解説してくださり、子供達と一緒に大人も学びを深めながら、有意義な鑑賞の時間を持つことができました。
琉球漆器には、沖縄の南国特有の植物も多く描かれていて、華やかなものが多い気がします。
その他にも、ローマ字がデザインされたモダンな器や、生活の中に自然とあって日常の中でも使ってみたいと思う素朴なデザインのものもいいなぁと思いながら鑑賞しました。
鑑賞の時間を経て、次はお楽しみの日本画の画材についての説明です。
絵の道具って、いろいろな色があって、並べてあるだけでもワクワクしちゃいますね♪
毎回、初めて見る道具を前に、子供達も真剣に先生方の説明を聞いています。
★画材紹介の様子
絵の具は、チューブに入ったものではなく、岩絵具という砂状に砕いた絵の具を、膠(にかわ)という天然の接着剤と混ぜ合わせて、画面に定着させていきます。
普段あまり馴染みの無い画材ですが、手を動かし、絵の具の感触を確かめながら、想い想いの絵を描いてくれました。
今回のワークショップでは、参加者が共同で描く大きな作品と、扇として飾れるサイズの2つを制作をしたのですが、
時間は余裕をもって準備していたにも関わらず、最後は時間が足りなくなるほど集中して描いていた子も多く、片付けするのが忍びない感じでした。

  • 実際にみた漆器の文様を写し描こうとする子
  • 鑑賞した作品から連想するものを自由に描く子
  • 漆器の形に興味を示した子
  • 岩絵具の色彩や箔の素材に興味を示して楽しむ子
正解がないからこそ、自由に、思い思いの表現を楽しんでくれていました。

アートは生きていく上で大切なことをたくさん学べる場

私はアートの分野は、行きていく上で大切なことをたくさん学べる場だと考えています。
小学校の図画工作の授業も、
・感じたことや想像したことなどを造形的に表す「表現」と、
・作品から様々なことを感じ取り、見方を深める「鑑賞」の二つの活動からなっていますが、
今回企画したワークショップのような、「鑑賞」と「表現」が連動して行える場をどんどん増やしていかれたらと考えています。
「感じたこと」を「形にして表現する」という力は、それだけで十分に楽しい作業でありますが、表現する過程には、観察すること、考えること、工夫すること、改善すること、集中して手を動かしながら、いろいろな事を体験しています。
そして「感じること」「心を動かすこと」というのは、人にとって凄く重要なことだと思います。
自分の心が、何に反応するのか? どう感じるのか?
それを他人は どう感じるのか?
目に見えないけれど「感じる」こと。
「感性を養う」と言いますが、簡単に言えば「感じること」なのだと思います。

「感情を動かすもの」は何か?

近年ビジネスの世界でも数値化できない、言語化できない。でも「なんか良いよね」と言うような、「感性」に訴えかけるものが、支持されてきています。
これからの時代「アートなものしか残れない」なんておっしゃっている方がいるほどです。
私は、この「感じる」という事のきっかけ作りが、アートの分野の可能性のような気がしています。
アートとは何なのか?という問いは、今回はちょっと置いておきますが、
「感情を動かすもの」がなんなのか?
子供達には、自分が「楽しいと思うことが」何なのか?
反対に「嫌だと感じること」は何なのか?
このように、自分の感じる心を大切にして欲しいなと思っています。
私のデッサン講座でも「見たままに描く」ことを通して、様々な可能性に目を向けていかれるきっかけを作っていかれたらなと考えています。
いつか子供向けのデッサン企画もしていきたいなぁと、構想中です!^^
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