この記事の目次
No.3232 基礎添削 カボチャ YAYA
制作活動時間 約10時間下記の点についてアドバイスお願いいたします。
・ほぼ中央から左右に傾斜がありその描き方に苦労しました。特に左側
・あたりを付けて描き進めるのですが詳細部分を描くうちにあたりを付けた 部分と合致しなくなり修正するようになり、この場合種の部分まで薄く描 いておくという事でよろしいのでしょうか
・左上からの光に対しての明暗の描き方は如何でしょうか。
以上、ご指導よろしくお願いいたします。
ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。
添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。
人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。
では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。
添削いたしました ピリカアートスクール山田
作品拝見しました。添削をさせていただきますピリカアートスクールの山田と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
立体感もよく出ていますし、光の方向を正確にとらえて陰影を表現することもできています。
注意しておかなければならないポイントを中心に説明させていただきます。
カタチについて
モチーフ全体のカタチのとらえ方から見ていきましょう。図⑥⑦を見てください。
このモチーフを描くときにはAのような中心軸の傾きをしっかりと認識しておくことがとても大切です。
作品はこの中心軸をしっかりととらえることが出来ています!
外形を見ると、ほぼほぼモチーフと同じように描けているのですが、作品の方がやや角ばっていますね。
かぼちゃですから、外形はつるんとした曲線ではないですよね。とはいうものの、作品はややごつごつしたかぼちゃの外形を強調しすぎています。
図②のEFのような角(カド)は不要です。もう少しなめらかな曲線で描いてください。
作品の中で、モチーフとは大きく形が違っている箇所があるのがわかるでしょうか?
種のある「わた」の部分です。
図⑥で、ワタ部分の形を見ると大きく違っていることがわかりますね。
ワタ部分の左下部分を比べてみるとよくわかると思います。
作品はワタの左下部分=Gが全く描かれていないため、モチーフとは全く印象の違う絵になってしまっています。
図④⑤を見てください。カタチを正確にとらえる一つの方法ですので参考にしてみてください。
モチーフを4つの同じ形の四角形で分割します。(この場合は正方形です)
細かく分割するほど形を正確に描くことが出来ますが4つ~9つくらいに分割します。
四角形の分割線は、補助線として画用紙にも薄く描いておきます。そして4つそれぞれの箱の中にある形をよく観て画用紙に写し取ります。
ここではCの箱を比べてみましょう。
モチーフ=図④ではCの箱の中の上部に、「ワタ」が食い込んできていますね。(矢印の上あたりです)
ところがおなじ部分を作品で見ると、「ワタ」の部分がCの箱に入らないほどに小さく描かれていることがわかります。
「ワタ」がほぼAの箱の中だけに納まってしまっていることが原因で、矢印部分=Qの幅が広くなりすぎています。
一か所の形を大きく間違ってしまうと、他の部分のカタチにも影響してしまいますのでよく注意しておいてください。
また、VやWのように「カタチ」そのものではない「空間のカタチ」の違いも認識しておくと、より正確なカタチ(位置)をとることが出来ます。
ご質問について
ほぼ中央から左右に傾斜がありその描き方に苦労しました。特に左側
かぼちゃ切り口の傾きについては図⑧を参考にしてください。
切り口の右半分でみてみます。かぼちゃの中心軸の中点をCとします。
そしてかぼちゃの最も外側に膨らんでいる位置をC2とします。
この2点を結んだ線が、右側の切り口の傾きになります。
C-C2とC3-C4の線を基準に、切り口をMのような面としてとらえておくとよいでしょう。
図⑧のようにきちんと中点を求めて、描き込まなくても、ほぼこのようにして図形を捉えるとわかりやすい・描きやすいということですので、どのようにして傾きをとらえるのかという参考にしていただければと思います。
あたりを付けて描き進めるのですが詳細部分を描くうちにあたりを付けた 部分と合致しなくなり修正するようになり、この場合種の部分まで薄く描 いておくという事でよろしいのでしょうか
ご質問の意味するところがよく理解できていないかもしれませんが・・・かぼちゃの大枠のアタリをとって、次にワタの部分のアタリも取りますね。
小さな種までアタリをとるというより、図①の白い点線のように種の並びや、種のかたまりごとにアタリをとっておくと描きやすくなると思います。
図①の白い点線のように、線や楕円形だけを描いておいても、アタリとしてつかえますよ。
■左上からの光に対しての明暗の描き方は如何でしょうか
図③を見てください。
Jの方向から光が当たっていますね。
最も明るくなる部分がV,次にP,そしてQTWの順に暗くなります。
このことは理解されて描かれていると思います。
まずモチーフ全体を大きな面でとらえてから、さらにそれぞれの面の中で、明暗の違いを作っていくようにします。
総評
立体感や、タッチのつけ方、明暗のとらえ方は良いです。
気をつけなければならないのはカタチです。
図①と②では、かぼちゃの左側の切り口のカタチが全く違っていると言わざるを得ません。
よく観て描いているようでも、「違いが見えていない」ということはよくあることです。
ある程度描き進めたら・・・・
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
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