松原美那子
デッサン力を身につけるのに、一番の近道は、添削アドバイスを受ける事です。

ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。

添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。

ビジネスデッサンの添削アドバイス掲示板は、2011年1月より運用しており、数千作品が投稿されております。

今現在は、6種類の掲示板がご利用いただけ、技能検定も受けることができます。

  1. 基礎添削掲示板
  2. デッサン/スケッチ掲示板
  3. 10分間掲示板(初心者向け)
  4. 漫画/イラスト添削掲示板
  5. 水彩画掲示板
  6. ビジネスデッサン技能検定

松原美那子
今日はパースの講師による添削アドバイスをご紹介いたします

No.3921  風景  ABプラン横モチーフ No. 59  ヤナヤナ

パースを意識して描きましたが屋根の傾斜、玄関部分の出っ張り等がパースにかなわなく、何度も書き直しましたので時間がかかりました。このモチーフに対してどこにポイントを置いて描いていけばよろしいのでしょうか。

ピリカアートスクール

 

No.3955  風景  建物・風景・添削いたしました  ピリカアートスクール矢野

ピリカアートスクールの矢野と申します。

初めまして、これからよろしくお願いいたします。

ヤナヤナさんのパース戸建てを拝見させて頂きました。

パースを見ると一生懸命に描かれたデッサンで細かい所迄、丁寧に描かれているのが伝わってきます。

全体の形のバランスも良く今の段階では大変良く出来ていると思います。

コメントで、『パースを意識して描きましたが屋根の傾斜、玄関部分の出っ張り等がパースにかなわなく、何度も書き直しましたので時間がかかりました。このモチーフに対してどこにポイントを置いて描いていけばよろしいのでしょうか?』とありましたので、この辺りについて添削していこうと思います。

まだ少し見方の統一感がないために家が歪んで見えています。

これから建物などは、パース(透視法)的な見方を勉強するともっとしっかりしたカッコイイ建物になりますので、これから見るポイントを勉強していきましょう。

ピリカアートスクール

資料1をご覧ください。

今回のモチーフのようにパースを描く時には、最初にブルーの平行ラインを描きます。

これは建物の地面M点とトップN点のラインと、平行ラインです。

パースを描き始める時には、フリーハンドでも定規でも構いませんので、画面の建物の一番手前の角の部分に画面に対して平行にラインを引いてみてください。

そうすると、真ん中のMとNの青の垂直ラインが真っ直ぐ90度に狂いなく引くことができます。

ヤナヤナさんのパースはこの垂直ラインがまちまちで歪んでいますので家が傾いて見えています。

写真の CGパースを見本に描かれていますが、 CGでは両サイドの垂直ラインが下に広がって表現されていますが、絵にする場合、地面の平行ラインに対して全ての縦ライン(ドアや窓の縦のライン)は垂直に描くともっと人の目に近く自然に見えて、建物が地面に対してしっかりと立っている表現ができると思いますので、これから垂直を意識して描いてみてくださいね。

順序だてて説明しますと、初めにアイレベル(視点の高さ)を決めてください。

資料で黄緑色のラインが引いてありますが、この線は地面に立って見てる状態を想定して描いてあり、大凡身長160センチくらいの人の「目の高さ」ということで<1メートル50センチ位>の視点から、この建物を見てる状態を考えてみてください。

そうすると、資料1で A、B、Cのようなパースラインが消失点の D、Eに線が集まります。
フリーハンドで描く場合、この大きなA、B、Cのパースラインを薄く引いておいて、そこに細かい窓やドアなどの横の傾きを合わせるように線を引いてみてください。

ピリカアートスクール

資料2で、ヤナヤナさんのパースに正確な赤いパースラインを重ねてみました。

絵と比べると一番重要なA,Cのラインが微妙に違っています。

横の線のA、B、Cのパースラインの統一感がないために、線がガタガタに見えてしまっています。ここが整うと安定感が出てきますよ。

後、気になるのは建物に対して屋根の大きさや角度が、イメージと大分違ってますので確認してみてください。

それと、ご自身でも苦労されたと書かれていましたが、玄関の屋根の部分は確かに少し複雑な部分ですね。

パースラインを理解されれば、ご自身でも修正が出来るのではないでしょうか。

もう一度確認してみてくださいね。

初めはA,Cのパースラインを合わせるのが大変かも知れませんが、理解できてくると、それほど難しく考えずにできるようになりますので、ひとつ一つ、経験を積み重ねて行きましょう。

次にトーンに付いてですが、現段階では、家の固有色を漠然と塗られているような感じに見えます。

見本を見て頂くと、光が当たり、陰影ができていることにお気付きでしょうか。

正面、側面、影の意識をもって光の方向性を表現するともっとはっきりとしたデッサンになると思います。

光の方向の意識ですが、向かって右上方向から建物に当たっていますよね。

今でも、だいたいの雰囲気は出ていますが、資料2で水色の正面とグレーの側面にトーンの差をつけて描かれると建物の形がハッキリしてくると思いますので、やってみてください。

ヤナヤナさんのパースは正面、側面の意識が持てていないため、全体的に光が感じられないのが残念な点でもあります。

次回は是非、光を意識して、トーンをつけるようにしてみてください。

それから、地面の部分ですが、ヤナヤナさんのデッサンを見ると奥に向かって上がっていく坂のように見えていますが、実際は平面になります。

なので鉛筆の線も平面の意識を持って引くようにしましょう。

慣れないうちは、鉛筆の線を引く時にも、水平に線を描いていくと安定感が出てきますよ。

また、バックの風景も建物と同じようなトーンになっていますが、もっと建物が浮き出るような表現をされると、絵がはっきり見えてくると思います。

例えば、バックの木々はもっと濃い(暗い)色にすることで、手前の屋根の白さが際立ちます。

屋根と木々の色の「差」に注目して、もう一度観察してみてください。

それと、トーンをつける時に気をつけて欲しい部分としては、資料3の手前にある垂直ラインの部分が自分から建物を見て一番近いところですが、ヤナヤナさんのデッサンを見ると、手前も奥も同じトーンで処理されていて、距離感があまり伝わってきません。

この場合、パース的な見方で言うと、手前は強く奥は薄くというような強弱を意識したトーンの付け方をすると(空気遠近法)、建物の奥行きやボリューム感が表現できますよ。

最後にデッサンをされる時に、基本の水平、垂直を頭に入れてデッサンしてみてください。

フリーハンドでだんだん歪んで来たなーと思った時は、三角定規などで90度になっているかを確認してみるのもいいと思いますよ。

慣れないうちは、どうしても、手元ばかりを見てしまうものですが、時々は画面から1メートル位さがってデッサンの全体を見渡す時間を持ちましょう。すると建物の歪みなどにも気がつきやすくなりますので、是非試してみてください。

パースの方向性としては、今の状態で良いと思いますので、もう一度上記で添削した事を確認し頭に入れて、次からの作品に生かしていただければと思います。

繰り返しチャレンジすることで、必ず上達しますので、頑張って参りましょう!

次回の作品も楽しみにしています^^

松原美那子
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、アドバイスの内容を参考にしてくださいね。

こちらの記事も参考にしてくださいませ。

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