なぜデッサンを学ぶのか?
あなたはデッサンを何故学ぶのでしょうか?
何故、学びたいのでしょうか?
この問いに対しては、いろいろな答えが考えられますが、今回は「レオナルド・ダ・ヴィンチ×ミケランジェロ」の展覧会の紹介文から出会った、この言葉を元に書いてみました。
芸術家の力量を示すうえで最も重要とされ、すべての創造の源である「素描(デッサン)」に秀でたレオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロとを対比する、日本で初めての展覧会です。
デッサンは素描(そびょう・すがき)とも呼ばれますが、そうなんです。
ルネッサンス期には芸術家の力量を示す上で、デッサンはもっとも重要とされていたのです。
時代背景的なこともあるので、今とは意味合いが少し違うかもしれませんが・・・
「何故デッサンなのか?」
「デッサンとは何なのか?」 と考えてみると。
デッサンとは、「ものの見方や考え方を鍛錬する」 為の方法であり、「デッサンをするということ」は 「考えること」でもあると思うんです。
何を考えるかというと、
「光とは何か?」
「モノの存在とは何か?」
「物質、質感とは?」
「空間とは?」
「反射光とは何か?」
「見るとは何か?」
「遠近法ってなんだ?」
「個性とは何か?」
「何を表現したいのか?」
「線で物を表現できるのはなぜか?」
・・・などなど、
思いつくことを書いてみましたが、デッサンを描くというのは「なぜ?」を繰り返しながら、目の前の現象を、突き詰めて考えるということなのかなという気がします。
描くことは、様々な事柄に関連している
描くことは、様々な事柄に関連しているのです。
(こうしてみると、物理や科学的な要素も強いですね・・・。)
デッサンは学問です。だから伝えることが出来ると考えています。
勿論、自分で考えて発見していくことも重要ですが、きっかけはあって良いと思っています。
しかし、私たち講師が伝えられることは、セオリーの部分です。
セオリーとはある程度確立された方法ですので、試してみていただけたら嬉しいです。
多分、一番結果が出やすいからです。
でも、ある程度描けるようになったら、1度疑問を持って考えてみて欲しいのです。
「なんでこうなのか?」ということを。
デッサン力をつけることで、得られること
デッサン力をつけることで、最終的には、自分で考え、気付く力、解決する力を身につけて欲しいと思っています。
この、「自分で考え、気付き、解決する力」って、何事に置いても、ものすごく大事な事だと思うのです。
ピリカアートスクールでは、沢山の受講生の作品を添削させていただいていますが、添削の際、毎回講師陣は悩んでいます。
「どんな風に伝えたら良いのか?」
「どこまで伝えたら良いのか?」・・・・と。
教えたい。
でも考えて欲しい・・・。
矛盾していますね!(笑)
なので、聞いてくれると答えやすいです(笑)
デッサンを描くようになって、世界の見え方が変わった!
私は実際に何度もこのような体験をしてきていますが、皆さんにも是非この気付く瞬間の感動を体感して欲しいのです。
デッサンについての、気付きのネタにして欲しい、 と思いいろいろな方向性からここで記事を描いていますが・・・
皆さんにとっての
「デッサンを学ぶ価値」を考えるきっかけになったら嬉しいなと思います♪(^ ^)