境界線をぼやかすのではなく、しっかり描く。デッサンするとき「線を描いてはいけない」と言われて、描くのに躊躇してませんか?
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境界線をぼやかすのではなく、しっかり描くでも、「線を描いてはいけない」と言われて、描くのに躊躇してませんか?

 

この辺りのことが、混乱している方が多いので、少し整理してみましょう。

 

まず始めに「線」の持つ意味とは、何でしょう?

 

見たものを、そのままに描くというデッサンにおいては、「面と面の境界線」と、捉えて解説させていただいています。

 

点を重ねて、絵を描くという方もいらっしゃるので、もっと細かく見ていくと、面は点の集合体と考えることもできますね。

 

絶対的な定義は無いのですが、いずれにせよ「線」は、身の回りのモノには存在していないのです。

 

よって、「アウトラインを線で形をくくる描き方はしないようにしましょう。」
→「線で描かないようにしましょう。」

 

とお伝えしています。

 

そうすると、線を使わずにどうやって描いたら良いのか分からなくなって、今度は手が動かせなくなってしまったりします。

 

次に「アウトラインがぼやけている」というのは、どんな状況でしょうか?

 

具体的にはこんなケースです。

 

【参考画像①バナナモチーフ画像&作品】

松原美那子のピリカアートスクール

バナナの持つ質感も感じられ、雰囲気も決して悪くないのですが、モチーフと背景の境界線が曖昧なため、存在感が弱くなってしまい、どっしりとした重さが伝わりにくいのです。

 

他にも、モノとモノが重なりあっている部分にも注意が必要です。

 

【参考画像②ぶどうモチーフ画像&作品 】

松原美那子のピリカアートスクール

 

こちらのデッサンも、しっかり形が取れてきているので、ここから細かい描写をしていくことで、みるみる完成度があがる筈なのですが・・・・

 

キワがボヤけているために、

 

「なかなかリアリティがでてこない。」
「完成しない。」・・・というお悩みが湧いてきます。

 

では、「線」を使わずに、どのようにキワ(際)を表現すれば良いのか?というと、モノの立体はそこでおしまいなわけではなく、見えていない裏側にも繋がる形があるということを思い出していただきたいのです。

 

キワを曖昧に描くということは、奥の背景と同化していることになるので、ものの立体感が損なわれてしまうのです。

単体として存在しておらず、融合してしまった状態・・・現実の世界ではありえ無いのです。

 

例えばバナナの作品では、下記矢印の部分をご覧ください。

 

【参考画像 バナナの書き込み画像】

松原美那子のピリカアートスクール

 

ふわっと描かれているので、背景に対して溶け込んでしまいそうです。

 

次に、ぶどうの添削画像をご覧ください。

 

【参考画像 ぶどう添削画像】

松原美那子のピリカアートスクール

 

モチーフ・モノクロ画像と実際の作品とを比べてありますが、隣り合う部分との「明暗の違い」に注目してください。

このように細かく見ていくと、面ごとの明暗の違いが明確になると思います。

 

「面」と「面」は決して融合していませんよね?

 

この「明暗の違い」を丁寧に描き分けることで、手前と奥がきちんと表現できるのです。

 

基本的には「見たままに描く」という考え方でOKなのですが、少しだけ知識があると、見えてくる世界が違ってきます。

 

言われてみたら「なるほどな。」ということも結構あるかも知れませんが、「知っている」という知識こそ、余すことなく作品に生かして行かれると良いですね!

 

何事も、当たり前にこなせるようになるまでは、繰り返し訓練です。

しかし、慣れてきたらぐんぐん完成度があがるワザなので、楽しくて辞められなくなりますよ!

 

是非実際にやってみて、変化を体感し、腑に落としてくださいね!(^-^)

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