【受講生デッサン添削】正確に人物のプロポーションを描くためには
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No.4215 人物  bule

お世話になっております。添削の依頼をしたくメール致しました。今回で3回目となります。

【年齢】20代

【モチーフ画像】ネット上にある画像を参照いたしました。

【制作時間】約2時間

【トレーニング内容】右脳トレーニング、画力確認のためのオリジナルイラストの描写

【目的】副業として今風の小説の表紙を描くイラストレーターになりたいと思っています。

【気をつけたこと】女性特有のしなやかな体つきの描写が苦手で、克服したいと思い挑戦いたしました。

柔らかい曲線を意識しながら描きました。

【質問】中性的な人物が好きでよく描いていた結果、男女の描き分けが下手になってしまいました。

男女の描き分けをするさい、顔や肩幅など、特にどのあたりを意識して描くとうまく描き分けられるでしょうか?

【ピリカアートスクール】人物のデッサン 添削アドバイス

 

松原美那子
デッサン力を身につけるのに、一番の近道は、添削アドバイスを受ける事です。

ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。

添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。

人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。

では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。

No.4247 人物デッサン添削いたしました  ピリカアートスクール高尾

初めまして、ピリカアートスクールの高尾と申します。

宜しくお願い致します。

女性の柔らかい曲線は出ています。これから足らない事や注意しなくてはならない事をアドバイスさせて頂きます。

デッサンとは、主観を入れず客観的に観察する事、そして正確に対象物を描き写す事です。

まずはモチーフのプロポーション正確に描く事から始めます。

プロポーションを正確に描くとは?

人物デッサンでしたら、顔が似ているか、ポーズが同じかの2つだけです。

しかしこれが中々難しい。

人によっては、何十枚描いても似てなかったりします。

また何度アドバイスしても直らなかったりもします。

最初から上手くは行きませんので、ある程度時間を掛けて勉強しましょう。

今回のデッサンの問題点を挙げます。

【ピリカアートスクール】人物のデッサン 添削アドバイス

モチーフ上に、体の基本構造を単純な赤線で表しました。

  • 体の中心を通る正中線
  • 手首から肘、肩そして反対の肩までを通る線
  • 脇の下からウエストのくびれ、そしてヒップから膝にかけての線
  • ウエストのくびれを輪切りにした線
  • 後ろの板の傾きを表した青線

これらをデッサンの上にコピーしてみると違いが分かります。

これらの違いは、観察する力が足りないと言うことを意味しています。

因みに今回のデッサンは、目分量で描いていますか?

もし、目分量でここまで描いているのであれば、結構凄いことです。

正確なデッサンを描くために必要なこと

しかし、もっと正確なデッサンを描く方法もありますので、お伝えしていこうと思います。

デッサンを始める時、まず紙面のどの位置にどのくらいの大きさでモチーフを描くかを考えます。

そのために「アタリ」を取らなくてはいけません。

アタリとは、設計図みたいな物です。

最初にアタリの取り方が悪ければ、どんなに立体感や質感が優れていてもデッサンとしては意味をなさなくなります

そのくらい大切な事なので、デッサンの練習ではしっかり時間を掛けてアタリを取ることを心掛けてください。

実際のデッサンでは鉛筆や測り棒、デスケールを使いますが、モチーフが写真の場合はグリッドを使いましょう。

グリッドを使う利点は、対象物のポイントをグリッドの各交差点や縦横の線から距離が測れることです。

また実際のデッサンでは、手がぶれたり腕の角度が一定でなかったりして少々不安定なことが欠点ですが、グリッドの場合は固定しているのでそういう不安定さはありません。

下の画像にあるように、アウトラインといくつかのポイントを決めました。

そのポイントが各交差点もしくは縦横の線からどの位の距離にあるかは見ればわかります。

紙にも同じグリッドを描けば、そのポイントは必然と紙にも同じ位置に描けます。

そのポイントが多ければ多い程、正確なアウトラインなどが描ける訳です。

正確なプロポーションを描く為にアタリから始め、徐々に不必要な線を取り除きます。

最後に必要な線だけを残します。

※ある程度アタリが整う前後から陰影を加えて行きます。

陰影もプロポーションを描くのと同じくらい難しい作業です。

印影の表現をチェックしてみましょう

現段階での陰影の表現がどの位か見てみましょう。

モチーフとデッサンの任意の箇所が、どの位の濃度があるか比べます。

【ピリカアートスクール】人物のデッサン 添削アドバイス

左から、①板塀、②乳房の肌、③ビキニの中心部分、④ビキニの陰の部分、⑤へそ下の陰の肌、⑥首と髪の陰の6箇所を抽出してみました。

モチーフで言いますと、一番明るい順に並べ替えると、②、①、③、⑤、④、⑥の順です。

デッサンでは、①、②=⑤、③、④、⑥の順です。

この結果、肌の色とビキニの色、そしてそれぞれの陰が正確に認識できていません

プロポーションと同じく、観察力が足らないことが分かります。

結果、これから何をすれば目的にたどり着くか?

それは、基礎力を付ける事が必要です。

プロポーション、陰影を正確に描く為に、もっとシンプルなモチーフを選びデッサンしましょう。

そうやって初めて形が分かり、陰影が分かり、それで初めて人体が描けるようになるのです。

ご質問にある男女の描き分けに苦労されているという事ですが、現時点ではもう少し先の話です。

基礎をちゃんと固めてからでないとできません。

全員がそうという訳ではありませんが、通常そこから自分独自のテイストや今風のテイストにたどり着く為には更に時間が掛かるものです。

※具体的には、男性は肩幅が広く筋肉を盛り上がる様意識して描く、顎のラインも少々角ばった方が良いでしょう。

しかし、部分的にそう描いたとしても全体を見てバランスが悪ければ単なる自己満足のデッサンやイラストで終わりです。

商業目的のイラストであれば、そういう訳には行きません、お金をもらう訳ですから。

参考まで加筆した作品をご覧ください。

【ピリカアートスクール】人物のデッサン 添削アドバイス

陰影の付け方について補足ですが、デッサンでは明暗を元に紙の上に立体を表現していきます。

ですから、どんなモチーフを描くときにも、必ず光の方向を確認しておく必要があります。

光の流れに統一感が出せないと、画面の中で明暗のバラツキが出てきてしまい、立体的に見えない(リアリティのない)絵になってしまいます。

また、陰影を付ける際には、鉛筆を動かす方向にも気をつけてみてください。

立体に沿って、形を描き起こすようなタッチを学ぶ必要があります。

幾つか指摘させていただきましたが、今ご自分に足りない部分が、理解できたでしょうか。

前回の添削内容と重なるところもあったかと思います。

今一度復習もしっかりとしながら・・・

松原美那子
添削アドバイスの続きは、受講生サイトでご覧いただけます。
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!

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添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?

その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。

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