1回の復習添削であっという間に上達しました
同じモチーフを描いていただきましたが、復習添削により、ここまで描き込みが変わるということがよりご理解いただけると思います。
では、どのように上達したのか、実際の添削アドバイスをご覧くださいませ。
復習添削については、こちらの記事をご覧くださいませ。
この記事の目次
No.4110 静物(その他) 建物 YAYA
プラン3を受講して1回目の投稿です。
右脳トレーニングを行っております。今回はその中の建物を描きました。
注意した点(1)建物、扉、窓、等すべてパースを気にしながら描きました。
(2)全体のあたりを付けてから詳細部分に進んだ時おかしな所が出てしまい(1)を含め3回ほど書き直しました。
(3)立体感を表現するのに試行錯誤しました。書き直しを含めて10時間ほどかかりました。ご指導よろしくお願いたします。
ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。
添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。
人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。
では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。
No.4130 風景 建物・添削いたしました ピリカアートスクール梨田
作品拝見致しました。
良く描けているスケッチ画だと思います。タッチも良いです。
写真モチーフのスケッチになり、アングルが予め決まってますので、実際のスケッチとは勝手が違い難しかったかも知れません。
一点一点のパーツやディテール(細部)はしっかり描かれています。
方法論に則って整理してあげることで、よりリアリティのあるパースが描けるかと思います。
遠近法をマスターし、描き方を整理すれば、もっとよくなると思います。
遠近法について
パースの基本を理解して苦手意識をなくしましょう。
パースについては、こちらの記事を参考にしてくださいませ。
パースとは、英語のPerspective(パースペクティブ)の略称で日本語では「遠近法」。遠近感を表現するための絵画技法になります。
目で見えたように『近くにあるものは大きく、遠くにあるものは小さく』
表現する際に、『見えた映像をなるべく正確に紙に映し取る法則』といっても良いでしょう。
カメラもコンピュータもなかった時代に考案された絵画技法です。
『1点透視』 > 『2点透視』 > 『3点透視』 ( >『4点透視』)と消失点が増えるごとに実際の資格のひずみを考慮した描き方になります。
これは現場により使われ方が異なります。
油絵やデッサンなど、絵画として描く場合、より視覚に近い3点透視が好まれます。
デザインの現場では、使われ方は細分化されます。
[3点透視]
建築などのイメージパースなどの場合、3点透視を用います。
外観や、室内でも階下を見下ろす時などよりイメージを大切にする場合の使われ方です。
[2点透視]
視覚のひずみが説明のさまたげになる場合は2点透視が好ましいです。
ビルなどの外観でも実際は上に行くほど、すぼまって見えるはずですが、床面積と同じように天井を描く場合があります(2点透視)。これはその方がよりビルの高さを説明しやすいためです。
[1点透視]
1点透視は、より説明的なデザイン画や設計図に使われやすいです。
見える映像に正確であるか、よりも数値の方が強調されやすくなります。
パースの描き方
今回のモチーフは3点透視で描けます。
より簡易な2点透視で描いてみてもよいでしょう。
上空の3点目の消失点は難しいかも知れません。慣れてきたら3点透視で描いてみましょう。
遠近法を利用した描き方では角度が重要になります。
定規を使ってもよいですが、軽くてまっすぐな棒でしたら何でもよいので、鉛筆で測ることも多いです。【資料3】
描く順序としてはまず、アイレベルを設定しましょう。
画用紙のどこにアイレベルを設定するかで画用紙に対しての構図が変わります。
アイレベルが決まったら、次に建物をひとつの大きな立方体としてみてみましょう。
この立方体の中に建物がおさまるように描いていきます。【資料4】
立方体が描けたら、その立方体を物差し代わりに、比率を考えながら細分化していきます。
大きな箱に対して、何%、何cm、という風に箱を基準に考えていきます。
ポイント
右下に示した【イメージA】のように、辺の中点と中点を結ぶと水平や垂直が得られますので、細分化してみましょう。
このような方法で、建物の枠組みがパースに沿って描けたら、徐々に細かい部分を描いていきます。
建物の枠組みを描く工程では何度も描き直してみましょう。
ディテールを描いてから消しゴムをかけるのは大変ですので、枠組みを描く段階で、納得しくまで描いてみましょう。
周りの木々や柵、壁の模様などは一番最後に描きます。
理論的な詳細は受講生サイトを改めて参照してみてください。
【総評】
今回の作品は、藤田先生に加筆してもらいましたので参考にしてみてください。
とてもよいスケッチだと思います。
一点一点のパーツやディテールはしっかり描かれています。
方法論に則って整理してあげることで・・・・
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
どんどん上達している受講生の声はこちらをご覧くださいませ。
No.4218 静物(自然物) 復習添削 YAYA
プラン3を受講して2回目の投稿です。
注意した点:前回指導されたパースを考慮しながら描きました。改めて作 品を確認すると庇の部分がパースラインに沿っていないように見えます。
「立方体が描けたら立方体を物差し代わりに比率を考えながら」という指摘は参考になりました。
制作時間:書き直しを含め約10時間
最終的には淡彩画を目指しておりますがこのまま進めばよろしいでしょうか。
ご指導よろしくお願いいたします。
No.3181 復習添削いたしました ピリカアートスクール松原
少し難しいモチーフではあるのですが、根気よく取り組んでいただけていると思います。
前回の作品と比較しやすいように並べてみましたが、陰影がしっかりと描けてきている点や、パースも整いつつあり、立体感が感じられるようになってきていると思います。
今回の作品は、藤田先生に加筆してもらいました。
比べてみるといかがでしょうか。
まずご覧いただきたい点は、明暗を部分ごとで見るのではなく、全体の中でどのくらいの暗さ・明るさなのか?というところです。
例えば、扉の色は白色で明るいように感じられますが、全体のなかではそれほど目立つ部分ではありません。
細部の描き込みをする前に、あらかじめ全体の大まかな明暗を捉えて立体感を出しておくと描き進めやすいと思います。
勿論、描写をしていくなかで一時的にバランスが崩れることがあるのです、常に「今描いている部分がどれくらいの明暗なのか」を確認することを忘れてはいけません。
次に、パースについてですが、一度で理解できる方は少ないので繰り返しいろいろなパターンを描く中で理解していっていただけたらと思いますが、建物の場合一番注意していただきたいのは、「垂直」の部分です。
地面から垂直(見上げる場合は多少のパースはつきますが)に立つ部分の線(面の変わり目)は必ず整えて描くようにしてみてください。
柱がしっかりしてくると、それだけでも建物の安定感が変わってくると思います。
今回の作品は垂直が歪んで見えるために、建物がグラグラとしている印象を受けます。
加筆修正の資料にはパース線を敢えて残してありますので、参考にしていただきながら、また前回の梨田講師の資料も合わせて確認していただき、復習してみてください。更に良くなると思います。
建物は少し難しいモチーフではありますが、繰り返し描いていただくと理解も進むと思います。
またぜひ違う風景でもチャレンジしてみてください^^
添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?
その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。