No.145 モチーフNo.7 こりす
【添削回数】5回目
【審査基準】辛口審査希望
【製作時間】約5時間
【モチーフ】ABプラン共通その他モチーフNo.7
【描く目的】イラストの仕事につなげるため
【気を付けたこと】これまでデッサン掲示板でいただいたアドバイスをもとに、濃淡や骨格を意識して描きました。
耳のカール具合と犬の表情が難しかったです。また今回は背景の草花を省略しましたし、椅子(テーブル?)の幾何学模様も忠実に再現していません。
これまで添削・復習添削で計8回提出してきましたが、現時点でのレベルを知りたく思います。どうぞよろしくお願いいたします。
ビジネスデッサンの技能検定については、こちらの記事をご覧くださいませ。
デッサン力を短期間で身に着ける方法!復習添削については、こちらの記事をご覧くださいませ。
添削いたしました ピリカアートスクール高尾
初めまして、ピリカアートスクールの高尾と申します。宜しくお願い致します。
濃淡や骨格を意識してデッサンに取り組むことは非常に大切なことです。
これからも継続してデッサンに取り組んでください。
まずは今回のデッサンの第一印象を申します。子犬のつぶらな瞳が良く表現されています。
非常に可愛らしいデッサンです。
顔の各パーツの表現は非常に良く観察されています。
しかしプロポーション的には頭部が若干小さいので、そこさえ良ければ及第点です。
あと立体感ですが、全体的に弱いです。
3次元は、面で構成されていると言う概念をもう少し持てるようになると良くなると思います。
面取り用の石膏像があるくらいです。面で立体感を表現するとは、骨格を知ることと同列です。
そして面の集合を濃淡で表現します。どう言うことか簡単に説明致します。
まず子犬の胴体を最低限の面取りをしました。その面を同一のグレーで着色した物と、濃淡を考えて着色した物を比べてみます。
明らかに濃淡を意識した物の方がより立体に見えます。
実際にはもっと多くの面と多くの濃淡で描きますが、基本はこのやり方(考え方)です。
顔などは凹凸が多いのでそれなりに立体感を感じますが、それ以外は立体感は乏しいです。
※面の数が多ければ多い程、曲面になります。
よって最初は面がはっきりしたデッサンになりますが、枚数を描くことでその面が取れて行き、滑らかなデッサンになります。
1個の木の塊から彫刻刀で削って行き、立体物ができることをイメージしてください。
それと濃淡の幅が狭いのが難点です。
例えば、背中とお腹の部分を見てください。デッサンでは、ほとんど同じ明るさです。
しかしモチーフの写真を見てみるとお腹の方が少し暗いのが分かります。
この様な微妙な差が認識できていないのが現状です。濃淡を意識する、と言うことはこう言うことです。
もう一つ例を言いますと、2本の前足ですが、デッサンでは同じ暗さです。
しかし実際は奥の前足がかなり暗いです。ですから、距離感が無いどちらの足が前か後ろか分からない状態になっております。
結論から言いますとまだ初心者の範囲です。
立方体や幾何形体などの単純な物を何枚も描いて、面や濃淡の付け方を学び、その過程で、立体とは何か、どう描けばいいのか、などの疑問が何度も何度も出てきます。
- 鉛筆の使い方(グレートーンの表現、線の強弱、線の方向、濃さの使い分けなど)
- 構図の取り方
- アタリの取り方
- 形の見方(骨格、筋肉、面)
- 濃淡の表現
などが徐々に理解できてくるはずです。
そういう意味でまだ基本が出来ていないとお伝えしています。
それでは各要素(5点満点)の採点を致します。
これまで8回の投稿と言うことですが、今までデッサンは何枚描かれましたか?
「絵を描くことを仕事に」という目標に向けて進むのであれば、毎日デッサンを描いていきましょう。
今回は厳しめの評価としましたが、是非今まで以上に頑張って頂きたいと思います。
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あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
どんどん上達している受講生の声はこちらをご覧くださいませ。
添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?
その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。