林先生の初耳学で、納言のみゆきさんにデッサンの指導をさせていただきました。
2020年6月7日に放送された林先生の初耳学にて、「2週間のオンラインスクールで絵がうまくなるのか?」という企画にて、デッサンの指導をさせていただきました。
ちなみに初日に描いていただいた絵が、こちらです。
今回は、2週間で林先生を上手に描くということが、ひとつのゴールのでしたので、人の頭部をしっかりと観るトレーニングを重点に指導させていただきました。
そこで、ピリカアートスクールで大人気のオリジナル短時間右脳トレーニングに取り組んでいただきました。
30秒の短時間トレーニングというと、すでにされている方も多いのですが・・・
30秒の短時間トレーニングでは意味がないんです。もう1つ組み合わせて、2種類の短時間トレーニングを行うことがポイントなのです。
動画を見ていただいたり、個人カウンセリングを受けていただき、短時間右脳トレーニングを中心に、人物の描き方を徹底的に指導させていただきました。
当初、みゆきさんは「絵を描くために観る」ということがまったくできてませんでした。
と言うよりも、「絵を描くために観る」ということを意識すらしたことが無かったのです。
「物を見る」と「絵を描くために観る」というのは全く異なることなのです。
ここを短時間右脳トレーニングと動画解説により、しっかりと学んでいただくことにより、見える世界が徐々に変わってきたのです。
見える世界が変われば、当然、描く絵も変わってきます。
観えるについては、こちらで詳しく解説しているので、ぜひ、ご覧くださいませ。
右脳派?左脳派で理解の仕方は異なります
有名な直観派といえば、長嶋監督でしょうか?「こうして、来た球をダーーーンと打つんだ!」みたいな。
逆のタイプで左脳派というと・・野村監督でしょうか?データを重視して、理論で学ぶみたい感じですよね。
左脳派の方が、長嶋監督の話を聞いても、ちょっと理解できないことがあると思います。
反対に右脳派の方が野村監督の話を聞いても、細かくて面倒くさいなーと思ってしまう部分があると思います。
個人カウンセリングをさせていただき、みゆきさんの物の見方の癖や、苦手な描き方、得意な描き方を把握できたので、今回は時間も少ないことから、最小限のお伝えすべき点に絞りお話しました。
本来であれば、こういう手順で描くと良いですよ。という人物画の描き方があるのですが・・・みゆきさんは、この流れが苦手そうだったので、ご本人のやりやすい描き方に方向転換しながら指導させていただきました。
この指導方法によって、8日以降から、一気に上達が加速してきたのです!
この上達方法については、受講生サイトで、更に詳しく解説していきたいと思います。
個人カウンセリングで、髪の毛の陰影、肌の陰影などについてお伝えさせていただくと、「あぁ、確かに影がそうなってますね。わかります。わかります。」という会話になっていました。
ちなみに、最初の頃に、同じようなことをお伝えした際は「はぁ?そん風になってますか?全然見えません」・・・こんな感じでした(笑)
見える世界が変わってきたから、描ける世界も変わってきたんだニャン
2週間後の結果です!
まるで別人が描いたみたいニャン!!
欲を言えば、あと1週間あれば、もう一段階レベルアップできたと思いましすが、初日の絵と比べると、かなりの上達ではないでしょうか!
今回の指導では、納言の薄幸(すすき みゆき)さんには、「観る力」を中心に指導させていただきました。
実は極端に言うと、描き方の部分は殆ど教えていないんです。
でも、それは、みゆきさんが丁寧に観察するということができる方だったので、丁寧に観察して、それに近くように試行錯誤しながら描くということができたからなんです。
私は作品を拝見する中で、みゆきさんはとっても素直な人だと思いました。
「あぁ、こうやって観察して描いたんだな〜」「こう見えたから、こういう表現になったんだなー」と、絵を見ていて凄く伝わってきました。
ある程度テクニックがある人ほど、よく観察するということができない場合があります。
それは、「それっぽく」描けてしまうからです。
みゆきさんの場合は、ここまで「観る力」がついて来ましたので、これから先、描き方のテクニックを知ると、一気に伸びると思います!
私は、常々、デッサン力とは「観て描く力」なので、誰でも身につけられる技術だとお話させていただいています。
絵は生まれ持ったセンスだから上手く描けない。と思われている方も多いのですが、今回の放送で、絵は誰にでも描けるのかも!?と、少しでも興味を持っていただける方が増えると嬉しいです。