
No.4855 静物(自然物) 円柱 クロナ
【添削回数】3回目
【年齢】20代
【制作時間】2時間半
【描く力を身につける目的】アニメーションで早く上手くかけるように
ピリカアートスクールが一番上達できる理由とは?
ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。
添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。
人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。
特に添削アドバイスを喜んでいただけていて、とても嬉しいです!
自分では気づいていなかった点もアドバイスしていただき、とても勉強になったと思いました。
教材があることによって独学より、デッサンの勉強を継続しやすいと思いました。
動画などもあるので、とても分かりやすいです!
実際に添削アドバイスを体験しましたがやっぱりなにをするのか教えてくれる。
それがすごくありがたいです。
では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。
復習添削については、こちらの記事をご覧くださいませ。
アイスコーヒー 添削いたしました ピリカアートスクール山田
作品拝見しました。
添削をさせていただきますピリカアートスクールの山田と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
ポイントごとに説明させていただきます。
【カタチの見方について】
作品を見て、すぐに目についたカタチの違いがあります。
一つはコップ上部の楕円形、もう一つは「N」の部分にあたる水面のカタチ(図③のQ)です。
コップ上部の楕円形は、作品は薄すぎて良く見えないのですが、楕円形の両端が下がりすぎているのです。
図③のDの楕円形と、作品の楕円形を見比べてみてください。
作品は、Dの楕円形の左右の下の部分が、下に垂れているのがわかると思います。
特に右側の膨らみは大きくズレてしまっていますので、自然な楕円形を描けるように、楕円形を描くだけの練習もしてみてください。
楕円形は、デッサンに慣れている人であっても非常に難しいカタチで、サラッと描くことが出来る人はなかなかいないものです。
楕円形は、一気にぐるっと描いてしまうのも一つの方法です。
もちろん一発でキレイに仕上がりませんから、薄くさ~っと、何度も楕円形を重ねてカタチを整えていくようにします。
この時、ゆっくり描くのではなく、1秒で一つの楕円形を描くくらいのスピード感で描きます。
ですから、本当に薄~~いタッチで楕円形を重ねて描いていき、はみ出したり、ずれたりしている箇所を消しゴムなどで自然な楕円形に見えるようにカタチを整えるのです。
ある程度形が整ってきたところで、本描きすると良いです。
また、コップ上部の楕円形の両端の部分は、作品は明るくなっていますが、ココはググッと濃く描かなければなりません。
濃い部分と明るく反射している部分の対比があってこそ、「光」を表現することが出来るのです。
次に図③④のNの部分の水面のカタチを見てください。
水面のカタチ(水面のライン=図③のQ)は、氷が入っていることでなめらかな楕円形ではないように見えますが、ほぼほぼ「きれいな楕円形」として捉えなければなりません。
作品の水面部分は、モチーフの部分部分をよく観察して描かれていることがわかります。
Tの部分は確かにモチーフでもややまっすぐなラインに見えます。
しかしここで気をつけなければならないのは、あまりに部分部分に意識を集中しすぎないことです。
「部分」を描く前に、水面全体がどのような形になっているのか、まずは全体のカタチを把握しておく必要があります。
それから「部分」を描くのですが、その部分を描いたら、水面全体のカタチ(楕円形)がほぼきれいな楕円形になっているかどうかをチェックすることが大切です。
部分部分にだけ意識を集中して描いていくと、全体のカタチが見えなくなってしまい、仕上がった時点で形がズレていることがわかっても修正のしようがありませんから注意が必要です。
次。図⑤です。
コップの底のライン=Gを見てください。
丁寧に描こうとしているのはわかるのですが、光の反射にごまかされて楕円形のカタチがグズグズになっています。
コップの下の部分も、基本形は楕円形ですから、まずはFのようにぐるっと楕円形を描いてしまうことです。
そして、見えない部分=点線の部分を後で消すようにします。
このように大きくカタチをとらえてから、光の反射などを描きこんでいくとカタチのズレを防ぐことが出来ます。
このモチーフを描く場合、まず図②のように、垂直軸と楕円形をアタリとして描いておくと大きなカタチのズレなく仕上げていくことが出来ます。
【陰影について】
グラスの真ん中あたりは、しっかりと濃く描くことはできているのです。
しかし陰影を描くときも、まずは全体の陰影をよく観ておく必要があります。
図④のMNPを見てください。
このモチーフの場合、Pが最も濃く、次にM、そしてNが最も明るくなっています。
このようなざっくりとした陰影の違いを見つけることが大切なのです。
作品=図③⑤は、Pの部分は濃く描けているのですが、NとMがほぼ同じ明るさで、しかもかなり明るくなっています。
ガラスを通して見えている水面Nはもう少し濃く描かなければなりません。
直接見えている水面Mはさらに濃く表現しなければならず、そうすることで、氷の「白」を引き立たせて「光」が表現できるのです。
そのほかにも・・・
・Hの氷は明るさを押さえること
・RSのコップの両端は、確かに明るくなっているのですが、ここまで明るく飛んではいないのです。全体と部分をよく観察してください。
・KとJのガラスの反射で明るくなっている部分は、アイスコーヒーの濃さが足りないため、「光」が出てきません。コーヒーをもっと濃くしっかりと描いて「明」と「暗」のコントラストを作らなければなりません。
部分部分に集中して描くことは良いのですよ。
しかし、まずは全体のカタチや明暗を理解し、把握したうえで、部分を描いて、その時点でまた全体のカタチや明暗のバランスが崩れていないかをチェックすることが大切ですよ。
この繰り返しで作品を仕上げるようにしてみてください。
全体と部分、その両方が・・・
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
どんどん上達している受講生の声はこちらをご覧くださいませ。
添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?
その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。