自分もいろいろな資格をとりました。
デッサンの資格制度について、お問合せをいただくことがあるので、記事にしてみました。
資格は取れたのですが、上達したのか分かりません・・・
ただ、殆ど添削指導が無く、資格は取れたのですが、上達したのか分からず、今回、添削が多いこのコースを選びました。
添削に出す絵は、以前描いた作品でも良いですか?
また、添削アドバイスなしでデッサン力を身に着けることは難しいと思います。
こちらの受講生以外にも「資格制度はないのですか?」とお問合せをいただいたり、「ピリカアートスクールさんもデッサンの資格を作ったら良いのに」といった、アドバイスをいただく事があります。
しかし、ピリカアートスクールでは、デッサンの資格制度は設けておりません。
なぜなら、デッサンにおいて資格制度は必要ないと考えているからです。
絵は目に見えるものです。
ですから、描ける描けないは、正直言って作品を見ればすぐに分かります。
アート関連の会社ではプロフィールと一緒に、ポートフォリオといって、自分の作品集を提出したりしますが、採用の人は、この作品集を見れば、どのくらいの実力がある人なのかがすぐに分かるものです。
カリキュラムを一通りこなせば、デッサンの技術についてのあらましは程度学べるかも知れません。
しかし「わかる」ことと「できる」ことは違います。
この「できる」という自信を持つって、すごく大事だと思うんですよね。
「自分は絵が上手い」という「自信」を持ちたい
今回、お問い合わせいただいた受講から、ビジネスデッサン講座について、感想をいただきました。
これまでは描いた後で周りの人に見せたりSNSに載せたりしてはいましたが、改善につながるようなフィードバックがもらえるわけではないので、プロの方に添削をしていただくことを楽しんでいます。添削作品を掲示板に上げてから添削を頂くまでの1週間が本当に待ち遠しかったです。
他の方の作品と、講師の方の添削を見るのもとても勉強になります
いろいろな方のお話を伺っていると、この受講生が言うように、近年ではSNSに作品をUPしたり、投稿サイトに投稿してみたり、自分の作品を見てもらえるように、努力されている方も多いようです。
では、なぜ、わざわざ時間をかけて作品をSNSにUPしたりするのでしょうか?
それは「自分はどれくらい描けるのだろう?」という、判断基準が欲しいからではないですか?
資格もその為に取ろうって思うのではないでしょうか?
「自分は、デッサンを教える講師としての技術があるのか?」
「作家やデザイナーとしてやっていくだけのレベルに達しているのか?」
「イラストを仕事にしても大丈夫だろうか?」
自分1人で描いていると、こういった判断基準や「自信」が欲しくなりませんか??
・・・・しかし、SNSや投稿サイトにUPしても、改善に繋がるようなコメントが、どれほど貰えるでしょうか?
上手いとか下手とか、単なるダメだしではなく、きちんと改善に向けたアドバイスをくれる人は、実際のところ、なかなかいないのではないでしょうか。
ハッキリ言って、私たち講師はボランティアではありません。
受講料をいただいていますので、ひとつでも多く吸収し、実践で役立つ技術を身につけていただきたいと考えています。
ですから、時に厳しいことをお伝えする場面もあるかも知れません。
でも、それは本当にうまくなってほしいと思っているからなのです。
先日、技能検定の添削の時に、当スクールの中でもビシッと辛口担当の高尾講師(本人はそう思っていないかも〜!ごめんなさーい(笑))から、こんなコメントがありました。
辛口で採点致しましたが、落ち込まないでください。
そこで俄然やる気が出てくる人と、自信を喪失しやる気がなくなる人に分かれます。
前者は、本当にデッサンを学びたい人です。
後者は、人に褒められたかった人です。
これは、確かにそうだよな〜、さすが高尾先生、良いこと言うなー!と、思いながら読んでいたのですが、本気で上手くなりたい人は、資格などに甘んじずスキルアップをしようと、常に努力をしているのです。
デッサンを教えるってシビアだよな〜と思うことがあります。
なぜかというと、目に見えてその人の上達が分かるからです。
数学と違って、正解がある訳ではありませんが、並べてみたら誰が見ても分かるのです。
それは「何となく気持ちが前向きになれて良かった」とか、「いい話を聞けたなぁ」と言うような抽象的なことではなく、誰が見ても「あなたのデッサンうまくなったよね!」と、分かるものだと思うからです。
そうやって段々と「自信」がついて行くのではないでしょうか。
そして、そして。
「この人うまくなったよね!」と、結果を感じられることは、伝える側の私たち講師にとっても大きな喜びになるんです♪ まさに苦労が吹き飛ぶ瞬間です。^^
※添削サンプルです
影や形が不自然でなく感じるイラストを描きたいです【添削アドバイスを受けてみての感想】
とてもわかりやすく、自分の至らない点が明確になりました。解説も分かりやすく、以前より自分の絵に自信が持てるようになりました。
このように、誰が見ても納得の上達は、何よりも受講生にとって喜びであり「自信」になるのです。
この「自信」を得る為に必要なことは、他の記事でも描きましたが、テキストや添削アドバイスを通して理論的に学んだら、実際に描いてみることです。
デッサンの学習においては、「実際に描いてみること」がとっても重要だと考えています。
「わかった」だけでは身につきません。「できる」にはならないのです。
※添削サンプルです
ですから、添削アドバイスは、絶対的に必要なのです。
デッサン力を身に着けるためには添削アドバイスが一番有効であることについては、こちらの記事を参考にしてください。
他人の作品をみて学ぶこと
ピリカアートスクールでは、会員生サイトにて、他の受講生作品も自由に閲覧することができます。
過去の受講生作品が数多くありますので「とても参考になる」という声をいただきます。
【受講の目的】
イメージしたものを絵で表現できるようになりたい。お店の看板や
本の表紙など、人が足を止めて見たくなるような絵を提供できるよ
うになりたい。また、そのような仕事を見つけたい。
解説が丁寧でわかりやすいです。
特に掲示板で他の人が描いたものは参考になります。
自分が描いたモチーフと同じものが掲示板に上がっていないか調べて、あればその添削結果を確認しています。
当然ながら受講生の中には、自分より上手い人、後から始めた初心者の人、自分と同じくらい描ける人。
いろいろな人がいます。
自分より上手い人の作品からは、「なるほど、こうやって描けば良いのか!」という技術的な学びがありますし、「ここまで描けるんだ」という「見る力」を養う目的もあります。
自分より後から始めた人の作品からは、おそらく「あぁ、自分も前はこうやって描いていたな」と、うまくなった自分の絵に自信が持てます。
私は、人と比べることで、自分の良さや、足りない所にも気がつけると思っています。
それは、単に上手い下手を批判的にみることではなく、それぞれの段階があると思っていただければ良いと考えています。
年齢や性別は関係ありません。
「もうこれ以上描けない!」と、自分で限界を感じている人でも、講師の添削を受けると、何かしらの気づきがあるものです。
目的がはっきりしていれば、自分に必要なものが自然と分かるようになるんですよね。
「本当にうまくなりたい」と思うのであれば、その時々、自分には何が必要なのか、おのずと分かってくるものです。
もっと活用してみます!
デッサンの資格を活かす為に
何事もそうかも知れませんが、資格をとっても自分自身が「できる!」という自信を持てなければ、活かすことができず、勿体ないなと思います。
「自分は一生懸命勉強して資格を取った」という事実は、一生涯、消えません。
ですから、せっかくとった資格を、堂々と使えるように、これから腕を磨いていってくださいね^^
あ、最後になりましたが・・・・
>添削に出す絵は、以前描いた作品でも良いですか?
勿論、どんな作品でも大丈夫です!^^
丁寧に添削させていただきます。