まだまだ描きこむことができるのです!
自分では、もうこれ以上は描きこめない!と思っていても、まだまだ描きこむことができる参考になればと思います。
固有色のバランスや、明暗のつかけたなど、参考にしてみてください。
特に添削アドバイスを喜んでいただけていて、とても嬉しいです!
自分では気づいていなかった点もアドバイスしていただき、とても勉強になったと思いました。
教材があることによって独学より、デッサンの勉強を継続しやすいと思いました。
動画などもあるので、とても分かりやすいです!
実際に添削アドバイスを体験しましたがやっぱりなにをするのか教えてくれる。
それがすごくありがたいです。
この記事の目次
No.4160 静物(その他) 第2回添削のお願い ミッキー
【添削回数】2回目
【年代】70代
【モチーフ】静物
【制作時間】8時間
【トレーニング内容】右脳トレーニング
【使用した鉛筆】2H、H、HB、B、2B、4B、8B、10B
ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。
添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。
人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。
では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。
添削いたしました ピリカアートスクール山田
作品拝見しました。
添削をさせていただきますピリカアートスクールの山田と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
かなり完成度の高い作品になっています!
図③がモチーフのモノクロ、図⑥が明度を調整した作品です。
図③と⑥を比べてみても、とてもよくかけていることがわかります。
良い作品ではあるのですが、絶対に見逃してはならないポイントがいくつかありますので説明させていただきます。
パースラインが大きくずれています
まず見ていただきたいのは、図②のFの赤いラインです。
パースラインがかなり大きくずれているということです。
どういうことか説明しますね。図①の赤いラインを見てください。
布地の縞の奥行き方向のラインは、ほぼEのポイントで交わるパースラインになっています。
柔らかい布地にプリントされた縞模様ですし、テーブルにピッタリと敷かれているわけでもありませんから、このパースラインと消失点はややアバウトではあります。
しかし、おおよその消失点や、ラインの流れはしっかりとチェックしておくことを忘れてはなりません。
図②のFの赤いラインだけが、他のラインの流れとは全く違う方向へ伸びています。
少し画面から目を離してチェックしてみると、このズレは明らかに違和感がありますので、気をつけてみてください。
作品の仕上がりが良いだけに、こういったミスはとてももったいないですよ。
ビンと水差しの関係について
次にビンと水差しの関係を見てみます。
図①で水差しの高さを「C」としたときに、ビンの高さは水差しの高さの何倍くらいになるかをチェックします。
Cの黄色いラインの長さは3本とも同じ長さです。
ビンの高さは水差しの高さの2倍よりは少し足りないくらいの高さであることがわかりますね。
同じ部分を作品=図②でチェックしてみます。
ビンの高さは、モチーフに比べてかなり低いことがわかるはずです。
それに加えて、ビンの胴体が、モチーフと比べると少し太くなってしまっています。(図④⑤を比較するとよくわかります)
さらに、図⑤のQを見てください。ビンのネックのあたりの形が、左右非対称になってしまっています。
ハンドメイドのようなビンで、少しグズっとした形のビンがないとは言いませんが、このモチーフのビンは左右対称です。
モチーフは若干、左右非対称に見えなくもないですが、こんなにずれてはいけません。
よく見なければならない部分です。
図①②で水差しの傾きを比較してください。
作品は明らかに、中心軸が右側に傾いています。しかも水差しの上部に行くほど、細くなりすぎているのです。
よくチェックしなければなりません。
水差しとビンの距離について
図④⑤で水差しとビンの距離を見てみましょう。
図④のモチーフでは、水差しとビンの間の距離はMの◯がちょうど入る距離です。
図⑤の作品ではMの◯よりももっと距離が開いてしまっています。
複数のモチーフを組み合わせた静物の場合、モノとモノの距離や、位置関係、高さやサイズ比率の比較などチェックすべきことは非常にたくさんあります。
様々な任意のポイントや長さ、角度などを自分で決めて、モチーフと作品のズレがないかどうかをチェックしながら制作するようにしてください。
図④の右側の小瓶の天端とりんごの天端の位置関係も、作品ではズレがあります。
多少のズレがあっても構わないのですが、この添削で説明している「ズレ」は明らかにチェックできていない(観察していない・よく観ずに描いている)箇所ですから、よく注意していただきたいと思います。
では次。
図⑤の左側にゆず(みかん?)がありますね。
その手前に白い丸印を入れてあります。
作品はゆずの手前に白い丸印くらいの空間があって、そこから布地が垂れ下がるような描き方になっています。
モチーフはゆずのすぐ手前から(白丸のような空間はなく)布が垂れています。
しかも布地は垂直に垂れているようには描かれていません。
モチーフでは、Wの右のライン(青い縞模様)や、Tのラインの折れ曲がり方は、緩やかに折れているものの、垂直方向に垂れ下がっているように見えているはずなのです。
布の下に隠れているテーブルを表現する!ここがとても重要です!
実は、この部分は布の下に隠れているテーブルを表現する為にも、とても重要なポイントなのです。
複数のモチーフが置かれた静物では、テーブル面がどうなっているのかをしっかり表現しておくことで、安定感のある絵にしあがります。布のモチーフが出てきた時には必ずチェックするようにしてみてください。
今回は一番手前に位置する部分でもあり、とても大切なところですので、丁寧に観察して描きましょう。
よく描けている作品ではあるのですが、もっともっと良くなりますよ。
2つ以上のモノを組み合わせたモチーフでは、観察すべき箇所が非常に多くなります。
あらゆる部分に目を配ってよ~くチェックしなければならないのです。
今回はあまり観ることができていないポイントを挙げましたが、全体の濃淡のバランスはとても良いですし、ビンのガラスの光、果物の質感などもとてもいいのです。
同じ布地であっても、カーテンと、敷かれている布地の質感の描きわけも素晴らしいです。
部分部分の描き込みは・・・・
あなたの作品を拝見させていただくのを楽しみにしています!
どんどん上達している受講生の声はこちらをご覧くださいませ。
No.4354 静物(その他) 第2回復習添削のお願い ミッキー
No.3181 復習添削いたしました ピリカアートスクール松原
作品拝見いたしました。今回の作品は加筆ではなく、新たに描き直していただいたものでしょうか。
なぜかと言いますと、まず手前の布の切り方や、瓶・ポットなど表現の方法が少し違っていたからです。
また、前回の作品の方が、全体的に重量感を感じられる作品に仕上がっていたと思います。
今回お送り頂いたものは、ミッキー様であればもっと描き込みが出来るのではないかと感じてしまいました。
復習添削の場合は、1回目の添削アドバイスを元に修正していただくことをオススメしています。
それは、添削の内容が正しく伝わっているかどうか。しっかりご理解いただき、作品に反映できているか?を、確認する意味もあります。
加筆修正することで、1度目よりも更に高い完成度のものを仕上げていただきたいとも考えています。
今現在の自分の限界を超えて、次のステージにお連れしたいという思いがあります。
では、今回の作品について添削させていただきます。
<総評>
まず、前回よりも良くなった点をお伝えしますと、物の接地部分がしっかり描かれており、テーブルの平面に「置かれている」ということがより明確に伝わるようになりました。
接地面の影をしっかり描くことで、物の重量感も伝わりますし、手前から奥へと広がる空間の中で、「どのくらいの位置関係でモチーフが置かれているのか?」ということも明確になります。
よって空間が表現されるようにもなります。
ですので、複数のモチーフを描く時に、影や接地面の表現は、特に重要な役割を持つことになります。
前回の作品と比べて確認していただけたらと思います。
<構図について>
構図について解説していきます。
冒頭にも描きました、画面の一番手前に存在している、テーブルクロスですが、今回斜めに切り取られるように描かれています。
端を見せるということは、布の長さ(静物の置かれている状況)を伝えるのに有効なのですが、今回の場合、この斜めに切れている布の角度が平面の不安定感を招いています。
実は、今回の作品ではテーブルの面が平ではなく、右上がりに描かれています。(前回の作品では反対に右端が少し下がるように描かれていました。)
こちらも前回と今回を比べてみていただきたいのですが、違いを感じていただけるでしょうか。
普段当たり前に、「テーブルは平面である」と認識していますが、いざ絵の中に表現するとなると、これが案外難しいのです。
正確にかけているかどうかの判断を、ご自身でしていかれるように、まずは「観かた」を養っていただけたらと思います。
「観る力」が付いて来れば、自然と描けるようになるからです。
複数のモチーフの場合は、テーブル面がしっかり描けると、画面が安定しますので、今後、構図をとる段階で意識してみていただけたらと思います。
<描写について>
今回の作品は前回とくらべ、全体的に色幅が少ないように感じます。
前回は、ポットの黒・瓶の黒がしっかりと描かれており、固有色の存在がはっきりしていました。
今回もこの上から更に色を加筆していくと良くなると思います。
加筆の際の注意ですが、「光の方向を意識する」ということを忘れないでください。
今回の作品は、前回と比べ光への意識が弱いです。そのため、物の立体感もイマイチ表現できていないのです。
今回、「接地面」「構図」「描写」について、重点的にお伝えいたしましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
まだまだ良くなりますよ!
是非この調子で続けていってくださいね^^
今回、追加の資料としてお送りいただきました作品に講師の方で加筆したものを添付させていただきました。
藤田講師が加筆してくれました^^
前回お伝えした、固有色のバランスや、明暗のつかけたなど、参考にしてみてください。
お時間のある時にゆっくりご覧いただけたらと思います。
では、また次回の作品も楽しみにお待ちしております^^
復習添削後、ミッキー様からお返事いただきました
松原様、復習添削ありがとうございます。
メールを読んで、消え入りたいほど恥ずかしかったです。
実は、先生のメールにも書かれてたように、このところ個展の準備で忙しく、気がついたら、前回の添削から数ヶ月経っていました。
このままじゃ一年で12回はとても出せない!と思い、慌てて前回に撮ったモチーフの写真を探したのですが見つからず、パソコンの画面を見て似たような図を写真に撮り、デッサンしました。
個展用の作品でいっぱいで、アトリエの部屋がごちゃごちゃなのです。
まだ時間に余裕がなく(個展は1週間先です)、じっくり見る時間をとらずに提出してしまいました。
本当に申し訳ありませんでした。添削回数の数合わせをしようとして、いい加減なものを出したら、意味が全くないですよね。
深く反省しています。
次回からはこんなことにならないよう、気を引き締めて頑張ります。
添削アドバイスを受けるとなぜ一気に上達できるのか?
その理由は、こちらの記事をご覧くださいませ。