初めての石膏像スケッチに挑戦!添削アドバイスをご紹介します
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松原美那子
デッサン力を身につけるのに、一番の近道は、添削アドバイスを受ける事です。

ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。

添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。

ビジネスデッサンの添削アドバイス掲示板は、2011年1月より運用しており、数千作品が投稿されております。

今現在は、6種類の掲示板がご利用いただけ、技能検定も受けることができます。

  1. 基礎添削掲示板
  2. デッサン/スケッチ掲示板
  3. 10分間スケッチ掲示板(初心者向け)
  4. 漫画/イラスト添削掲示板
  5. 水彩画掲示板
  6. ビジネスデッサン技能検定

松原美那子
今日は石膏像のスケッチ添削アドバイスをご紹介いたします
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No.941  10分間スケッチ 石膏モチーフ 43/84  yasu

「添削回数」 9回目
「モチーフ画像番号」 365日プラン用 トレーニング石膏モチーフ 43/84
「制作時間」 10分
「トレーニング内容 」 右脳トレーニング等。
「描く力を身につける目的」絵の上達。
「質問等」石膏像に初めて挑戦しましたが、思ったよりも難しく特に完成図を見て角度や影がモチーフと比較して違和感があるように感じました。

よろしくお願いします。

 

ピリカアートスクール

No.949  10分間ドローイング 石膏モチーフ・添削いたしました

ピリカアートスクールの矢野と申します。

これからよろしくお願いします!

yasuさんの、ビーナス半身像デッサンを拝見させて頂きました。

【制作時間】10分ということですので、細部の描き込みまでするには、少し時間が足りなかったかも知れません。

初めて石膏デッサンに挑戦されたようですが、描いてみていかがでしたか?

楽しく描けたでしょうか?

短時間で描く場合、全てを描くのは難しいので、例えば「全身の形をできるだけ正確に描く。」とか、「頭部の描き込みを重視して描く」とか「立体感を出すように描いてみる」と言うように、10分の間で描きたいと思うところに焦点を当てて描くようにすると良いですよ。

「描く力を身につける目的」で、『絵の上達。』とありましたが、デッサン力を付けるには、「描く技術」の他に「見る技術」も学ぶ必要があります。

ですので、これから出来るだけ基礎的な「見る力」を身につけて行きましょう。

スポーツ選手も基礎ができてくると、だんだん技術も上達していくのと同じで、デッサンも基本の見かたが出来てくると一気に上達しますよ。

「質問等」で、石膏像に初めて挑戦しましたが、思ったよりも難しく特に完成図を見て角度や影がモチーフと比較して違和感があるように感じました。

ということですので、なぜ違和感を感じるのか?どうしたらいいのか?

を添削して行きたいと思います。

ピリカアートスクール

初めに正確な形を取る意味で資料1、2でオレンジの枠を描きそのタテ、ヨコの真ん中に十字ラインを引いてみました。

枠の上下のラインは石膏像の上下の接点の位置で、ヨコは自分が描きたい画面の大きさで余白を作った形です。

基本見て欲しい所は、十字の中心のA位置で、この位置をデッサンでも同じ位置に来るようにすることです。

デッサンと見比べると、違いがあるのにお気付きでしょうか。

この位置をきちんと決めておくだけでも、大きな形のズレがなくなりますよ

慣れないうちは、デスケルというデッサン道具を使って、枠をとるのもおすすめです。

形をとる時の目安になりますので是非試してみてくださいね。

石膏像は正確な形が求められるモチーフです。

短時間で描くのはなかなか難しいモチーフとも言えますが、観察するべきポイントや描き方のコツを見ていきましょう。

大まかな形をとった後にすべきこと

資料1、2でグリーンのタテの正中線(体の中心を示すラインです。)を描き入れてみましたが、この正中線を意識することがとても大事です。

資料2では描かれたデッサンの上に、グリーンの正中線を合わせて見ましいた。すると、動きのラインにズレが見られます。

正中線を見ると言うことは、頭から首、それから胸、胴体、腰と全体のムーブメント(動き)を見ることにもなります。

今回のyasuさんのデッサンを見ると、像のアウトラインを描き写そうと一生懸命取り組まれている様子が感じられるのですが、次に描く時には是非、正中線を見るようにしてみてください。

アウトラインだけではなく、中身の形が見えてくると、人間の軟らかい動きが感じられるようになりますよ。

それから、自分で同じようなポーズをとってみると、どのような所に力が入り、ひねったりしているのか?が解りやすいです。

特に、半身像では、切り取られている足の形もイメージしながらポーズを確認できると良いですね。

実際にやってみると、理解が深まり描き方も変わりリアルなデッサンになりますよ。

形の「見かた」を学びましょう

資料2をご覧ください。

赤色で正確なアウトライン(輪郭線)を引き、デッサンに重ねてみました。

大きなズレとしては、まず頭部の傾きが大きく違う点が見えてきます。

次に緑の矢印でズレとある右腕の傾きや、胴やウエストあたりをもう一度チェックしてみてくださいね。

腰回りのコスチュームの位置も丁寧に。

それから、正確な形を理解する為には、できる事なら、違う方向からも像を観察し、例えば、像の正面に立って頭部と首がどのような傾きになっているのかを確認し、後ろ面から見た時にも、そのイメージができるように描くようにします。

今回は写真資料なので、他の違う角度からの写真も見てムーブメントを観察しましょう。

そして、頭に入れてからデッサンする事が必要です

人物像を見る時に表面の明暗や凹凸だけを見ていると、どうしても硬い動きになりますので、出来るだけ頭部と首、胴体の繋がりはどうなっているのか?など、緑のタテとヨコの傾きのラインを引いてみて、ビーナスの細かい動きを観察するようにしましょう。

立体の表現方法について(量感とトーン)

もう一度、資料2をご覧ください。

青色で、頭部、首、胴に楕円を描いてあります。

これは、アウトライン(輪郭線)だけでなく、中身の立体を意識する見かたです。

頭部であれば、下の頭蓋骨のタマゴ型の表現が出てくると、正確なボリューム感(量感)が出せますよ。

立体を描く時には、必ず見えていない裏側に回り込むような形をイメージしながら、鉛筆を動かしましょう。

それから、資料1、2では、首、胴体に青色の楕円を描きましたが、ここも円柱のような裏側に回り込む形を表現していくと、ボリューム感が出てきますよ。

線をで明暗のトーンを付ける時にも、胴体の丸さを表現する楕円のような線を引いてみてください。

次にトーン(光の流れ)に付いて資料3を見てみましょう。

頭部左上の方から光が当たっていますので、肩辺の黄色い部分がハイライト(明)になり、背中の周辺は柔らかいグリーン部分のハーフトーン(中)、それから紫色の濃いトーン(暗)の部分へと、このように大きな光の流れを意識して見てください。

今のデッサンは、全体の流れを見るというよりも、頭部は頭部だけ見て描き、胴体は胴体だけを見て描いているような、感じを受けます。

描きなれないうちは、どうしても手元しか見えないものですが、資料3で描いたトーン(明中暗)の流れを理解できてくると、光を感じるられるデッサンになって来るのと同時に、大きな固まりとしてモチーフを見る事ができるようになってきますよ。

まとめ

今回は、初めて石膏像に挑戦していただいたとのことでしたので、分からない点も多かったかと思います。

まとめとしては、

  • 描き始めに、光の方向を確認する。
  • 形の大枠を決めてから描き始める。
  • アウトラインだけでなく、中身の形も見るようにする。(ムーブメントを見る)
  • アウトラインだけでなく、裏側に回り込む立体も意識して線を描く。
  • 一部分だけでなく、全体の明るい部分、暗い部分(明中暗)の、トーンの流れを観察する。

たくさんありますね・・・汗

短時間で全てをこなすのは難しいかもしれませんが、慣れてくると同時に幾つもの工程を組み込みながら、描き進めることができるようになります。

一度に全てを理解するのは難しいと思いますので、今回は「へぇー、こういうところに気をつければ良いんだな」というくらいに、理解していただければと思います。

繰り返し、基礎をじっくり勉強していくことで、しっかりした石膏デッサンも描けるようになりますので、今回お伝えしたことをひとつひとつ思い出しながら、今後のデッサンに生かしてください。

それから必ず復習もしてみてくださいね。

頭で理解したつもりでも、体験として腑に落としていかないと、どうしても身につきにくいです。観察すべきところを理解してから、もう一度描いてみると、描き方も変わって来るはずです。

次回の作品も期待していますので頑張ってくださいね!^^

松原美那子
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、アドバイスの内容を参考にしてくださいね。

こちらの記事も参考にしてくださいませ。

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