【受講生デッサン添削】人物デッサンの復習添削で鉛筆のタッチが上達しました

B!

No.4092  人物  人物画  ゴマ

【添削回数】1回目

【年齢】40代

【制作時間】3時間(分)

【トレーニング内容】右脳トレーニングを実践

【描く力を身につける目的】人物画やイメージしたものを、思う通りに表現できるようになりたいです。またみるちから養いたいです。

【気をつけた事】今回はじめての添削なので、現地点で自分が出来ることを楽しみながら描いてみました。

【質問】自分の短所長所をまずは知りたいです。

No.4125  人物  人物・添削いたしました  ピリカアートスクール梨田

【批評:資料1】

作品拝見致しました。全体に良く描けていると思います。

タッチも良いですし、形もほぼとれています。陰影のつけかたも大筋でいいと思います。

濃淡の幅も上手く使い分けています。

主線がやや太いので、漫画やイラストの表現に近いのですが、これは特に悪いことではありません。

人物と携帯電話の関係性が難しいモチーフですが、頑張って描けていると思います。

向かって右の手の薬指辺りや顎、首まわりのラインなど多少ズレているところがあります。

この辺りの位置の決め方をトレーニングされると、ぐっと良くなると思います

再度確認してみてください。

特に、画面一番手前にある「手」に関しては、今後学習を積みながら、形を精査していかれる様になると良いと思います。

指の付け根の位置をもう一度確認してみましょう。その際、指の長さと手の甲の面積とのバランスに注目してみてください。

指が少しだけ長い感じがしますので、全体の形を整えてみてください。

モチーフ写真の切れている箇所も想像しながらよく描けていて、全体的に絵をまとめる力量があると思います。

【描き方について:資料2、3】

デッサンの進め方について簡単に触れておきます。【資料2】

①構図(アタリ)を決める。…画用紙に対してどのくらいの大きさで描くか決めます。

②主線を描く…描き対フォルムの主線を画面に描いていきますが、後から修正が効くように力を入れずにさらさらと薄く描きます。

この段階では何度描き直してもよいので、出来るだけしっかり形をとっていきましょう。

後の工程ではなかなか消しゴムがけもたいへんですので、納得いくまで主線を描き直し、全体像を決めていきます。

※鉛筆の持ち方や削り方については【資料3】を参照ください。

③光の表現…主線が描けたら、鉛筆を長めに軽く寝かせて、大きく陰影をつけながら描いていきます。

④ディテール・肉付け…陰影をある程度描き込めたら、だんだん鉛筆を短めにもち、立てるようにし、ディテールを描いていきます。

⑤調子を整える…仕上げや全体の調整をしていきます。

以上のプロセスでデッサンは進めます。部分によっては、上の工程を何度か繰り返しながら、描き進めます。

最も大事なのは①②の工程です。「デッサンがくるう」場合は、ここでの工程が上手くいってないということになります。

ポイントは各パーツの中心や軸を見つけることです。軸がわかると動きがスムーズに表現でき、画面に対しての座りもよくなります。

②の段階では納得いくまでフォルムの調整をしてみてください。

また、今回のように手指と携帯電話、顔との位置関係が難しい場合は『補助線』を描いていきましょう。補助線を描くことで主線もズレることなくキマりきます。

【質問と回答・総評】

●自分の短所長所をまずは知りたいです。

○全体をまとめる力量があると思います。 主線の太さもデッサンでは短所になりますが、 漫画やイラストでの表現には力強さとなり、長所になってきます。

フォルムのズレについては、方法論をマスターすることで、少なくなってきますので、 現段階でのズレは短所とはちょっと違う気がします。

細かい部分を見逃さずに描いているところや、全体の調子の整え方など、長所はたくさんあると思いました。

とてもよい作品だと思います。

手慣れた印象も受けます。フォルムの取り方の部分で時間をかけてあげるとかなり良くなると思います。

添削は以上になります。何か参考になれば幸いです。

※ゴマ様は、今回「新プラン3」にて、ご受講いただいておりますので、復習添削をご提出いただくことができます。

同じモチーフをお描きいただき、こちらに再度掲載いただきましたら、再度復習添削をいたします。
どうぞ宜しくお願い致します。

復習添削については、こちらの記事をご覧くださいませ。

【復習添削】1回目の復習添削

【年代】40代

【制作時間】5時間

【目的】見る力、表現する力をつけるため

添削していただいたモチーフを再度描いてみましたので、復習添削をよろしくお願い致します。今回気をつけたことは、まず鉛筆を4Bから2Bに変え、線を細めに書くようにしました。次に、アウトラインや補助線を使いながら描いてみました。

どうぞ宜しくお願い致します。

No.4168  人物  人物・添削いたしました  ピリカアートスクール松原

ゴマさま

まずは、資料1をご覧ください。

左が前回の作品で、右が今回の作品となります。比較すると、鉛筆のタッチがかなり良くなりましたね!

工夫して肌の繊細な質感の違いを出そうとされているのが良く伝わってきます。

全体的に鉛筆のタッチが整理されて、手前のスマホと手のある位置と、頭部までの距離感も感じられるようになってきました。

ご自身でも違いを実感されているのではないでしょうか。

次のステップとしては、全体の明暗や固有色を合わせていくことに目を向けていきましょう。

お送りいただいた写真の加減もあるかも知れないのですが、黒色が少し似て来てしまっています。

黒の色分けを意識し、強弱などもうまく使い分けることで、更に遠近感が出せると思います。(この場合は、「空気遠近法」の手前は濃く強く・奥に行くに従って柔らかい色味にするという方法も活用してみてください)

また、スマホとそれを持つ手の重なりが、難しかったのではないかと想像しますが、ここももっと「色の差」を活用すると、見た目が整理され、描く際にも迷わず描き進めることができると思います。

資料2で、加筆した画像をご覧ください。

スマホと指の陰影部分とを比べても、色の対比がかなりあるのではないでしょうか。

このようにスマホの固有色や手の明暗(特に影の部分)を、ある程度しっかり色分けすることで、形の歪みを発見するきっかけにもなります。

色をつける際には、形と形の「境目」を曖昧にせず、しっかりと描き分けるようにしてみてください

この時にも、先端の尖った鉛筆が役に立つはずです。

それから、スマホのように、工業製品は正確な形を描く必要があります。今回のような場合であれば、縦横の比率は必ず測るようにしましょう。

また直線は、定規などを使い正確に引くのもおすすめです。人工物と、人体の自然な形との対比の美しさなども引き立つようになってきます。

形に関しては、指の長さやスマホの形態など、まだ少し違和感もあるのですが、描きながら修正していってみてくださいね。

徐々に洗練されていくと思います。

形の違和感に気が付けるようになることも、実はとっても重要な力です。

今回お伝えしたような様々な視点から見ていく習慣が持てると・・・

松原美那子
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