【受講生デッサン添削】自分なりのパレットを準備して濃淡の幅を広げましょう!

B!

No.3328  基礎添削  卵  ブンブン

【添削回数】13回目

【年齢】44

【制作時間】1時間

【描く力を身につける目的】マンガを描くため

【気をつけた事】卵の白さを残すように努めましたが全体に黒っぽくなってしまい卵というよりマンゴーのようでイマイチでした。

【質問】明暗をうまく表現するには鉛筆を何種類も使い分けるのでしょうか?つい3BとHBだけで描いてしまいます。

 

松原美那子
デッサン力を身につけるのに、一番の近道は、添削アドバイスを受ける事です。

ビジネスデッサン講座では、プロのデッサン講師による添削アドバイスを受けることができます。

添削アドバイスは、受講生の方同士がお互いに作品、添削アドバイスを共有し、モチベーションを高めあい、描く力を身につけて行く、上達への近道にして頂けたらと考えております。

人の作品を見ることももちろん勉強になりますが、自分の作品を添削されると、自分事として、見ることができるので一気に上達することができるようになります。

松原美那子
受講生から嬉しい感想を沢山いただいておりますが、その一部をご紹介いたします!
特に添削アドバイスを喜んでいただけていて、とても嬉しいです!

受講生
とても詳しく丁寧に添削していただいていると感じました。
自分では気づいていなかった点もアドバイスしていただき、とても勉強になったと思いました。
教材があることによって独学より、デッサンの勉強を継続しやすいと思いました。
動画などもあるので、とても分かりやすいです!

受講生
一人でやっているとなかなか何処をどうしたらよいか分からなかったが、 客観的なアドバイスをいただき参考になりました。

受講生
学校の授業は少なく本を買ってみたもののなにから練習すればよいのか、なにを意識すればよいのか具体的なことがわからなかったために受講しました。
実際に添削アドバイスを体験しましたがやっぱりなにをするのか教えてくれる。
それがすごくありがたいです。

では、ピリカアートスクール講師の添削アドバイスをご覧ください。

人物・添削いたしました  ピリカアートスクール梨田

作品拝見致しました。

熱心に観察されているのがよく見て取れます。全体的にタッチもよく、技術的には問題ないように思います。

やや卵前面の陰、床の影が濃いようです。

床の影を薄く描くだけでも重量が軽く見えてくるはずです。

道具についてですが、固いものと柔らかいものでとりあえず2種類でよいかと思います。

削り方で、鉛筆の使い方が変わってきますので、道具の準備についても考えていきましょう。

濃淡についても、幅が広がると思います。自分なりのパレットを準備してみましょう。

【カゲの種類について・資料2】

シルエットが若干膨らんでおり、下半身が下がって見えますので、このあたりを気をつけると実際のシルエットに近づくと思います。

また、床の影が濃いのも、卵が重たく見える要因かと思います。

【卵の形の分析】

上下に正円に近い円形がふたつあり、真ん中にさらにひとまわり大きな正円があるのが判ります。

このバランスに気づくと、また知識として覚えておくとより形を取りやすくなるかと思います。

卵に限らずですが、何かモチーフを観察する際にどこか『正円の箇所はないか』、『正方形の箇所はないか』、『直線で結べる場所と場所はないか』、などモチーフそのものの中に『物差しになるポイント』を探す習慣をつけるとより実際の形の関係を捉えやすくなります。

【カゲについて】

『カゲ』について復習しておきます。

『カゲ』には大きく陰・影<シェイド・シャドー>の 二種類があります。モチーフそのものの肌などに、凹凸などによりにできるのが陰 <シェード>、床や壁などに映るのが影 <シャドー>になります。
それらを合わせて陰影と呼びます。

描き方に関してはいまのままで良いかと思います。

図にあるように、陰・影のできる箇所を分析して、ポイントを押さえながら描画してあげると良くなるように思います。

【トレーニングのポイント】

描く前に5分ほどモチーフをじっくり観察してみましょう。

上で述べた卵の形状のバランスはさることながら、他にも見えてくるものがあります。例えば卵下部の反射光です。

これは床が白いことから、『おそらくカメラのレフ板のように床が反射光を放つだろう』と想像できます。

また床面に映る影が右寄り前方に向かってにできていることから、『光源<ライト>が左後方の上部から当たっているのだろう』と想像できます。

シチュエーションを分析し、描き方の方針を立てることが失敗しない描き方の近道かも知れません。

【影の描き方・資料3】

影の描き方としては 鉛筆を寝かせて薄い部分から描いていき、濃い部分は複数回塗り足していくことで、自然なグラデーションができあがります。

表現法やタッチは様々ですが、共通して言えるのは、まず薄い部分を描きはじめていくことです。

次に濃い部分を塗り重ねていきます。濃く塗るのではなく、回数を重ねていき、密度を上げていくイメージです。

また、水平のテーブル面を表現するために、鉛筆のタッチを水平に動かしてみるのもオススメです。是非試してみてください。

【道具の準備・資料4】

鉛筆の削り方でも表現の幅が広がります。

細く、長く削ってみましょう。

  • 寝かせると太く、淡い表現が、
  • 立てて描くと細く、エッジの効いた表現ができるようになります。

濃淡の幅もつけやすくなります。

また、当サイト『デッサン力があがるグレースケールの作り方!スランプ時の活用方法とは』もご参照ください。

自分なりのパレットの準備に役立つと思います。

【総評】

全体的にタッチもよく、技術的には問題ないように思います。モチーフを分析し、描く方針を立て・・・

松原美那子
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